土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
クリーニングから戻ってきたらやるべきこと
今月も終わりに近づいてくるとそろそろ夏物のクリーニングという流れになってくるかと思います。
または秋冬物の準備もありますね。
もうみなさんお分かりかとは思いますが今一度クリーニングから戻ってきた時に確認しておいてもらいたいことが2つだけあります。
・納品されたときのビニールはずぐに取る
クローゼットの中は高温多湿な環境になっている場合がありますので、ビニールをかけっぱなしにしていると蒸れてしまいカビ等が発生するかもしれません。
ビニールをしている方が安心な気がしますが、その逆ということですね。
その分除湿剤、防虫剤はしっかり用意はしておきましょうね。
または不織布カバーがあるとよいでしょう。
これは湿度はため込みませんし、虫移りというリスクも軽減できるはずです。
最近は100円均一のお店でも見かけるようになりましたし、コストはそんなにかかりません。
いずれにしても、戻ってきたそのままの状態で放置はやめるようにしましょう。
・細い針金ハンガーのまま放置せずにすぐに肉厚のハンガーにかけ直す
もうお分かりだと思いますが、細いハンガーで長時間保管してしまうと、型崩れの原因となってしまいます。
業界ではよくツノが生えたといいって、あまり良い状態ではありません。
ジャケットの保管にもっとも適した環境というのは人体に近い状態にするということです。
肉厚ハンガーというのはその為にあるということです。
近年はより繊細でデリケートな生地が多くなり、また裏地無し、芯地無しといった、軽く羽織れる構造のジャケットが多くなってきました。
その分正しく保管しないとすぐにヘタってしまいます。
ですからなるべく早くに肉厚ハンガーをかけ直しましょう。
この2点だけでもしておくことによって、今年の夏物を安心して来年登場させることが出来るようになります。
そしてもし秋冬物がこの針金ハンガーのままでしたら、もう今日にはハンガーを差し替えましょう。
コンディションのよい服に着替えると気分が良くなりますからね。
ぜひ確認してみてくださいね。
最新記事 by 土方 洋 (全て見る)
- クリーニングから戻ってきたらビニール袋は外しましょう - 2024年10月13日
- 冬物が必要であれば今動きましょう! - 2024年10月12日
- ズボンプレッサーを目にしても無理して使わないほうが長持ちします - 2024年10月11日
- 季節を服装で表現するという効能を活用しよう - 2024年10月10日
- 時代は上質というポジションに位置するのがカノニコ - 2024年10月9日