土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
ジャケットの袖丈のお直し方法のご紹介
ボクはお持ち込みも含めてお直しやリフォームをお受けしております。
そこでよくあるお直しのことをご紹介しておきましょう。
スーツやジャケットのお持ち込みで一番多いのが袖丈のお直しでしょうか。
最近の既製品は結構長めに作られていますから、なかなかぴったりくる人はそうそういらっしゃらないのではないでしょうか。
また、インポート系のブランド物はそもそも袖丈部分を未完成状態にしている場合が多いですから、どうしてもお直しは必要になってきます。
今日は具体的にどう直していくのかを2パターン画像でご紹介しましょう。
まずは何もしていない状態から。
1枚目はイタリア産の綺麗なブルージャケット。
これはよく見るとほとんど完成されているのがお分かりでしょうか?
しつけ糸で仮留めされていますが、すでにこの見えない部分にボタンは縫い付けてあり、そのボタンをはめるセッパ(ボタンホールのこと)も完了しています。
もし袖の長さが大丈夫ならばあとはセッパにメスを入れてボタンを通せばオーケーというところですが、やっぱりちょっと長い。
この場合は袖を外して肩から詰めるか、袖口をバランスが崩れないギリギリで詰めるかの2択になります。
今回は袖口だけ詰める方法を選択をしました。
するとこんな感じです。
袖口からセッパの部分までの長さが短くなっているのがお分かりでしょうか。
この分だけ調整をしたということです。
細かいですけど、釦はつけ方が甘かった(イタリア系は特に)のでもちろんクロス掛けで付け直しました。
もう一着の画像もご紹介しましょう。
このグレイのジャケットは国内の有名な会社の製品です。
これはハーフ状態と言って、袖は半完成品状態で販売する手法を取っています。
釦やセッパをつけてしまうとピッタリサイズにすることが人によっては出来なくなってしまいますので、近年はこのようにボタンも後付けにする仕様が多いでしょうか。
ということで、これはまた何もしていない状態ですので、袖口のみ詰める方向でお直しをします。
今回はリクエストとして、セッパは「あきみせ」といってただのボタンホール風の飾りで仕上げています。
本当のボタンホールにするよりもコストは少なくて済みますからね。
袖口から釦の位置もバランスが取れるのでこの仕様のお直しが一番綺麗に仕上がります。
- まとめ
袖を詰めるお直しもそのジャケットの状態やコンディションで方法は変わります。
どのようにしていくかは実際に現物を見てから決めています。
そして、当然袖の直しはその手間の時間の分加算されていきますから、どのようにするかの妥協点もお話しています。
最近はネットで格安で購入出来るということもあり、いざ手に入れたのはいいけど実際にどうすればよいのか迷っていたらボクに辿り着いたという流れのお話は多くなっています。
なかなか街のお直し屋さんだと話が通じないなんてこと・・・あるかもしれません。
お気に入りの一着にしたいと思われましたら、一度ボクにご相談くださいね。
もちろん見積もりは無料ですからご安心くださいね。
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