ターナー(土方)です。
コートを選ぶときの素材と柄はどうしようかな?
既製品と違って、オーダーメイドは素材選びから始めます。
ということで、
コート素材の代表的な素材の一つをご紹介。
「メルトン」
誰しも聞いたことはあると思います。
これは生地の素材の名称です。
これはウール素材を使っています。
通常は織機で織り上げて風合いを整えていくのですが、このメルトンはそこから縮絨加工と言って、意図的に縮毛加工を施します。
簡単に言えば、生地の目をぎゅっと詰まらせるのです。
密度が高いですから、保温性、防風性に優れ、非常に丈夫になります。
その分、ゴワゴワして、重いですね。
これは、元々海の男が冬場の寒さを防ぐために作られたと言われています。英国海軍が正式採用されてからメジャーになりました。
良く言う「Pコート」
このPは、pacific(パシフィック)がルーツなんて言われていますね。
最近は、メルトン風のフリース素材なども出回り、軽くて気楽に着ることが出来るものもありますが、本来は荒々しい冬の海に立ち向かう男を守るために、重くゴワゴワしてるけど、その分保温性と丈夫さを合わせた素材なんですよ。
ちなみに、画像の素材は、メルトンなのに、カシミア混で少し穏やかにしてあります。
そして、
コートと言えば、代表的な柄がありますね。
「ヘリンボーン柄」
もうご存知かと思いますが、ヘリンとはお魚のニシンのこと、ボーンとは骨。
ニシンの骨のようだからこう呼ばれています。
本物のニシンの骨ってあまり見かけませんが、でもイメージは湧きますよね。
こと日本においては、「杉綾織」と呼ばれています。
これまた杉の木に似ているからだそうですね。
やはり本物の杉の木にふだん触れる機会があまりありませんから、馴染がありません。しかしイメージが湧いちゃうのが不思議な柄です。
この柄が世に出始めたのは、今から100年くらい前だそうです。
それほど大昔から存在していた柄ではないんですね。
しかし、不思議なものでイメージからの印象というのはとても強力なのです。
人は視覚から入手する情報は全体の8割にも及ぶそうです。
つまり見た目で印象付けをするってことです。
しかも一度印象として焼き付いたイメージや習慣はそう簡単には覆りません。
何が言いたいかというと、
【ヘリンボーン柄=冬のコート】
って、一発で連想しませんか?
それだけ認知されている柄ということです。
もしオーダーメイドでコートを作成するならば、出来るだけ末永く着用していただきたいと思います。
これから先、ずっと貴方を表現し、安心して羽織ることが出来る柄を選ぶとしたら?
そう、このヘリンボン柄が第一候補の上がるでしょう。
せっかく作るなら、サイコーに幸せな一着にしたいですよね!
オーダーメイドコートは羽織った時に、おもわず笑顔になっちゃいますよ。
参考にしてみてくださいね!
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