ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
カスタマイズをする楽しみがオーダーメイドの面白さの一つですよね。
単にシルエットであったり、着心地感といった部分のパーソナライズ性の部分を求めていくのがオーダーメイドの一番基本的な部分ですし、当たり前の部分でもあります。
今回はもうちょっと遊び心、楽しさを求めて作成してもいいですよってお話です。
営業支援スーツというカテゴリを追い求めてしまうと、無機質な勝ちパターンに当てはめることばかりになってしまうと思われがちですが、必ずしもそうではなくて、遊びを取り入れてもいいんですよ。
自分の基本コンセプトがキチンと成立してからですけどね。
自分の立ち位置やあり方が自分の求める通りになっていくにはちょっと時間がかかりますが、続けていくうちに必ず自分だけの装いが成立していきます。
無理せず少しづつ変えていきましょう。
そして、一度その装いが出来上がると覆ることはそうそうありません。
だってその為に時間をかけてきたくらいなんですからね。
と、今日はその話じゃなくて、ある程度自分という言う装いが出来たならば、多少遊んでもその印象は覆らないよってことを言いたいわけです。
自分の装いが確立していないうちは、右に左に流されるばかりになってブレてしまいがちですから、軸を決めていくという感じでしょうか。
ジャケット一つ取ってみても、そんな風に遊びっぽいカスタマイズがいいと思いますし、まさにオーダーメイドならではですね。

スーツの上着と違ってジャケパンで合わせてもいいように調整しているターナースペシャルカット仕様です。

分かりにくいですが、基本部分としてフロントボタンの位置などは人によって違うんですよ。

これはフロントポケットをパッチにしてジャケット感を出していますし、釦もナットにして優しい感じにしています。

こちらは普通のフタポケットで、釦もシックな水牛、でも袖の切羽は上もそうですけど、ちょっと色遊びをしています。

最近は冬でも大身返しという裏地なし、芯なし仕様が一般化しつつありますね。

耐久性や耐摩耗性は裏地があったほうが良いに決まっていますが、文化の一つとしてこの仕様があるのです。
何が言いたいかというとですね・・・
やっぱりオーダーメイドは楽しいですよ!
あまり難しく考えなくて、普通に自然に自分が違和感なく羽織れる一枚があるといいじゃないですか。
肩が凝らなくて、サラっと羽織れてカッコ良かったら、きっとモテるはず・・・
そんなジャケット準備しておきませんか?
クリスマスには間に合いませんけどね。


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