ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
2020年が始まりました。
みなさんはもう今年の抱負はお決まりでしょうか。
ココアッソも年初に一年のテーマを掲げております。
それが今日のタイトルでありテーマです。
着心地の良い服
- オーダースーツの本質は着心地が良いということ
アパレル業界はこの数年壊滅的なくらい不況が続いております。
特にメンズ市場はボロボロです。
その中で唯一浮き沈みがないカテゴリがオーダーメイドです。
よってこの数年でオーダーメイド市場に続々と同業、異業種問わず参入してきています。
もちろん既存の老舗のテーラーもまだまだ健在です。
このオーダーメイド業界はとてもあいまいな世界でして、どんなモノであろうともオーダーメイドと名乗ることが出来てしまいます。
何もかも手間暇かけて職人さんが丸縫い(全部一人で仕上げる)から、既製品の受注生産のような形態であっても同じ解釈として扱われています。
また、独自の世界観を表現することも出来ますので、まずデザインありきというところもあります。
間口が広くなった分、とても分かりにくく、本来のオーダーメイドがなんなのかが抜け落ちてしまっていると感じていました。
だからこそ、本質を正しく伝えたい。
それが本来のオーダースーツとは着心地が良い服ということなのです。
どうしても既製品の受注生産という形態であれば、そもそもそのパターンで合うかどうかで決まりますから、体形上無理があってもどうしようもありません。
また、デザイン優先にしてしまうと、そのコンセプトに合う体形でなければ着心地をスポイルしてしまうことになりかねません。
それがダメではありませんが、ボクの考えるところのオーダースーツではないのです。
本当に世界で一着だけのオーダースーツとは正しく体形を理解し、作成することにあるというのがボクの基本理念です。
ストレスの溜まるのような着心地ではオーダースーツである意味がありません。
腕が動かない、窮屈ですぐに脱ぎたくなる、座ることも出来ないなど、かつてボクが経験してきました。
そうではなくて、本当に快適に感じる着心地というのが本来の姿です。
もちろんただ快適であればよいわけではなく、時代に合わせた装いに仕立てていきます。
装いとはただ快適であればよいわけではなく、相手がいて初めて成立するからです。
何よりも、真に快適な一着は姿勢が良くなります。
一番きれいに見える姿が一番快適に感じるように設計するからです。
人間は進化の過程で正しい姿勢が一番疲れないような体にしてきました。
猫背でも前かがみでもなく、背骨の上に頭がストンと乗っかる態勢が一番快適になるようになっています。
それは見た目にきれいな姿勢です。
その時にストレスのない着心地であったならば、パフォーマンスが上がるはずです。
今年はそのオーダースーツの本質部分をとことんお伝えしていきたい。
本当にオーダースーツは着心地が良いのです。
ココアッソは今年の真摯に仕立道に向き合い、ずっと羽織っていたくなるような一着になるようベストを尽くしてまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
最新記事 by 土方 洋 (全て見る)
- 2025年問題って意識されていますか? - 2024年11月23日
- 新年をどのようなスーツで迎えるのがよいでしょうか? - 2024年11月22日
- コンパクトな臼引き電動コーヒーミルが超絶オススメ! - 2024年11月21日
- フランネルの季節がやってきましたね! - 2024年11月20日
- チェックするときは紙を未だに使います - 2024年11月19日