ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
正統派の真面目な仕立屋さんとして、ビジネスパーソンにとって本当に必要な装いのサポートをさせていただております。
長年この世界でスーツを通してビジネスウェアの流れを見てきましたが、どうやらここにきて潮目が変わってきているのが分かります。
今我々は時代の転換点にいるといっても良いでしょう。
何故かというと茶系(ブラウン)スーツが認知されてきているからです。
- 茶系(ブラウン)スーツの魅力
もう多くを語る必要はありませんが、スーツに対する価値観が大きく変化してきていますね。
スーツだけにとどまることなくライフスタルそのものが変化してきているといっても良いでしょう。
スーツにフォーカスしてみると、ネクタイをしないスタイルが定着しました。
ビジネスではないスーツ(正確にはセットアップ)が一般的になり、誰もが気軽にスーツを楽しむ時代になりました。
逆にビジネスではスーツを着用しないスタイルがすっかり定着しています。
今までの常識(そもそも常識は何なのかは一旦おいておいて)では通用しない非常に幅の広いありとあらゆるステージがごちゃまぜになったような世界が現代です。
何が正解かというよりも何かもが正解となりうる時代といってよいでしょう。
そんな世界において我々正統なスーツを着用するビジネスの世界も変化しているのは当然なのです。
それが茶系(ブラウン)スーツなのです。
元々日本人の肌質には茶系の色味を合わせるのは難しいとされてきました。
また以前から全くなかったわけではなくて、昭和の時代には確かに茶系は存在していましたので、完全に新規の色でもありません。
ただ時代に合わせてその演色性が変化してきたのです。
分かりやすく表現すると、やさしい色味になってきているということ。
前世紀に存在していた原色のベタ無地のいうなれば、銭形警部系ではなくて、いくつかの色が混ざっているいわゆる杢と呼ばれる風合いが現代の生活にフィットしているからなのでしょう。

こういうベタ無地ではない杢と呼ばれる色合いが今の時代にマッチします。
万人全てが着用出来るまでは到達していませんが、一つのジャンルとして認識して良いレベルになっています。
- 第三の選択肢になりうる時代に
ボクは常々ビジネスにおけるスーツの基本はネイビーとグレイの2色だけでいいと伝え続けてきました。
これは流石に変わりませんし、変化することはないでしょう。
今回の茶系(ブラウン)スーツは一通りネイビーないしグレイでブランディングが完成した人の第三の選択肢として十二分に機能するという立ち位置でかなりオススメ出来ます。
またはこのラインで新しいブランディングをしていくという方向ですね。
世の中がこの色を認知してくれているので、違和感なく溶け込むことが出来ます。
ファッションとは文化そのものでして、ビジネスにおける世界にも影響はしています。
気を付けなければいけないのは、あくまでもファッション=装いではないということ。
ファッションを追い求めてしまうと、自分らしさというビジネススタイルから外れてしまいずっと漂流してしまいますからね。
まずはブレない自分の軸をしっかりと作り上げていきましょう。
その中の第三の選択肢として茶系(ブラウン)スーツ、ありですよ!


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