ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
現物生地を手に入れてきまして、只今一点モノのセール中です。
詳しくはこちらから↓
- 今回はジャケットとコートの生地についてご紹介
・SCABAL スキャバル
もう多くを語る必要はないと思いますが、ボクがもっとも信頼している世界でも最大のコレクション数を誇るマーチャント(商社)です。
商社というのは織元(毛織物工場)ではなく、自らのブランドをその織元に発注をして売る会社のことです。
ベルギーに本拠を構えるこのスキャバルはその商社と呼ばれるグループの中でも抜きんでた規模を誇ります。
今では傘下に織元をいくつか抱えるほどの世界でもっとも影響力を持つ企業といってもいいでしょうね。
そのスキャバルのもちろん正規のジャケット生地を2着手に入れてきました。
どちらもカシミア混のふんわりした風合いになっています。
重さのバランスが良いので、とても重宝するジャケットになるでしょう。
そして今回セレクトしてきたカラーはどちらもブラウン系(画像ではグレーぽくみえますが)。
ブラウンにワインのアクセントとか最高にキレイです。
パンツはデニム、インナーはハイゲージのニットなどで合わせてみて下さい。
生涯現役となりうるマスターピースになると思いますよ!
・LANVIN ランバン
おそらく知らない人はいないであろうフランスを代表する総合アパレルブランド企業ですね。
日本ではライセンスブランドがありますから、お洋服以外にもシューズやお財布まで見かけるはずです。
そしてこのランバンは一般にはあまり知られていないのですがテキスタイルもあるのです。
その正規のジャケット生地を手に入れてきました。
スキャバルと同じくカシミア混の非常にソフトな風合いが良い感じです。
スキャバルと違ってこれはイタリア製ですから、この少し杢っぽいカスレ感のある色合いが艶っぽく見えるでしょう。
合わせ方は、濃色のフラノ系のパンツにシャツと丸首カットソーを合わせてみて下さい。
フレンチな印象の一着にしましょうね。
・CESARE GATTI チェザーレ ガッティ
ガッティは知っていらっしゃったら相当マニアです。
ここは元々はカシミア専門のミル(織元)ととして立ち上がった企業で、今でももちろんカシミア製品は非常に有名です。
マフラーとかよーく見ると見つけられるかもしれません。
ですから一般的なスーツ生地としてのテキスタイルは生産していないはずで、ボクのような仕立屋さんにはコート生地しかまず出回ってこない逸品です。
で、今回はウール100%のビーバー仕上げの黒を手に入れました!
良い!
凄く良いです!
画像で伝わるでしょうか?
毛並みがキレイに出ているでしょう?
こういう処理のことをビーバー仕上げと言います。
コート生地はスーツ生地と違って、結構手間をかけます。
まず織り上げたあとに縮絨(しゅくじゅう)といってわざと縮める加工を施します。
そのまま放置するのが良く言うメルトンというゴワゴワしたやつです。
これはそこからもう一回処理機にかけて表面を梳いて毛並み揃えて、さらにプレスで艶を出すという手間をかけています。
だからこのツヤツヤ感が最高です。
これ安価なチャイナ系カシミアよりもツヤがあると思います。
目付も500gありますから、ペラペラしたものではなく大人のズンとくる一着になるでしょう。
ぜひチェスターコートで生涯現役で使って下さい。
結構熱く語ってしまいましたが、それだけ良い逸品じゃないでしょうか。
ボクが全部欲しいって思いますからね。
ジャケット生地に関しては好みや用途はあると思いますが、まずハズレじゃなくてオオアタリです。
コートはマストでしょう。
どれも無くなり終了ですのであしからず!
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