土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
オーダーメイドの世界でもストレッチ性の高い素材がかなり浸透してきています。
少し前までは扱いが難しく、一部のナチュラルストレッチのようなマイルド系を超えるような伸縮性をもつ素材は精密な仕立が困難な為、ほとんど出回っていなかったのですがそれはすでに過去のものとなっています。
着こなしの世界もどんどん変化してきていますので、当然それに合わせて素材も進歩しているのですね。
例えば、このイタリアのZINONE(ジニョーネと読みます)という織元の生地。
これよーく見ると、Jerseyと書いてあるのがお判りでしょうか。
そうジャージ素材なのです。
恐るべきこの目の細かさです。
もはや織物にしか見えないですよね。
そして織物系のストレッチではありえないほどの伸縮性がある。
スーツという服装は今をさかのぼること200年以上前に生まれました。
ほぼ今の形と似たような姿がその時に生まれたのです。
ちょうど第一次産業革命とかぶる時期ですね。
この時に機械化によって服地を安定して量産することが出来るようになりました。
それゆえに新しい文化が生まれ、それに対応する形でスーツという服装が生み出されました。
現代は第4次産業革命と言われています。
物理的な産業ではなく目に見えにくいデジタルな世界が大きく変わっています。
人工知能(AI)が加速度的に進化し、人々の生活の中に入り込んでいます。
新しいライフスタイルがどんどん生み出されています。
服飾は文化ですから、スーツもどんどん進化していきます。
その素材となる服地も次の時代に移行しはじめています。
このような変化の時代にこうして立ち会えるというのはなんとも幸運なことではないでしょうか。
次の時代を自分で創造することだってできるのですからね。
そんな新しいスーツの作成もココアッソは取り組んでいます。
オーダーメイドの世界は無限の可能性がありますからね!
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