土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
まもなく春を迎えるタイミングになってきます。
オーダーメイドの場合はそのお時間のかかり方から現実的な使い方をするスーツとして考えれば春夏物として作成しているところではありますが、ゆとりがあるのであれば次の秋冬に向けてご用意がてらに温かい生地をご覧いただくのも悪くありません。
その冬を感じる一着になるといえば・・・
フランネル
これですね!
この風合い素材感、たまりません。
- フランネルはただの織物ではない
通常の織物は織機に経糸を通してそこに緯糸シャトルを飛ばして織り込んでいきます。
シャコンシャコンと音がするのを想像できますでしょうか?
織物が少しづつ仕上がっていく光景を見ると誰もが感動します。
フランネルは織り上がるとここからさらに手間をかけていきます。
織密度を上げるために縮絨(しゅくじゅう)といって生地をあえて縮める加工を施します。
さらにそこから表面を綺麗にする加工もして初めてこの素晴らしい織物が出来上がります。
物にもよりますが、一日二日で仕上げることはできないくらいに手間をかけるのがフランネルなのです。
加速する時代に全くなびかないこの昔ながらの織物、最高ではないですか。
あえてこのドラマのような工程を経て織り上げることのすばらしさを実際に自分が纏うことが出来るわけですから。
急ぐ時代ではありますが、のんびり構えて来年のために作成する。
十分ありではないでしょうか。
ここだけの話、今度の秋冬物の生地は先日の為替の厳しいときに買い付けがあった影響でさらにやばくなるとのこと。
のんびりゆとりがあるのであればなんの問題もありませんでしたね。
ご機嫌なフランネルスーツを楽しむ。
これぞ大人のダンディズムです。
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