土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
オーダースーツ市場が色々な意味でカオスになっている今日この頃。
ボクの考えるオーダーメイドスーツの役目についてさらっと書いておこうかと思います。
その一つが快適に過ごしていもらうということ。
我慢してまで着るものじゃない。
しかも、わざわざ仕立てたのに身動きすらできないほどピチピチとか、腕が動かいなとか、座れないとか。
それがコンセプトですで終わってしまったらちょっと残念な気持ちになってしまうんじゃないかと。
スーツに体形を合わせろとかもですね。
確かにその通りなんですが、一番カッコ良く魅せることが出来る黄金比率のようなバランスは確かにありまして、その通りに作成すれば当然カッコよく見えるスーツになるわけですが、そもそもそれが着ることが出来ないから仕立てるわけでして、手段と目的の意味合いが逆さまになってしまいます。
それよりも安心して着用出来るほうがいいんじゃないかと考えます。
- ブランディングとは無理やり作り上げるものじゃない
体形の悩みは誰にでもありますし、完璧な人なんてそもそも存在しないってもんです。
だからこそ悩んで当たり前なんですよ。
それすら気が付かないってパターンのほうが多いかもしれませんが。
それらをいかしにて快適に過ごしてもらえるかを考えるのがオーダースーツの役目です。
ボクは営業支援スーツといういわば自分をブランディングしていきましょうというお手伝いをさせて頂いていますが、これは無理やり自分を変えていくことではありません。
カッコイイスーツだからと言って無理やりサイズに体を合わせても、不快だったら着たくなくなりますよね。
そのままタンスの肥やし化してしまっては意味がありません。
快適な方が良い。
当たり前です。
勘違いしてはいけないのは、ラクをするということではありません。
たまに目撃する人間をダメにしてしまうチェアとかとは違うということです。
人間が一番快適と感じる姿勢は実は背筋を伸ばしている状態がベストなんですよ。
いつの間にかスマホに夢中になって背中丸めてしまって、それがクセになってしまった。
お腹が周りがポンポコになってしまっていつも足を投げ出して座ってしまう。
などなど実はそっちに合わせない方が体がラクになっていくということ。
自然と体形も変わっていく・・・ようになってもらいたいスーツということでしょうか。
結果的に快適なんですよ。
ストレスが無いスーツとはそうことですかね。
セルフブランディングとは無理やり作り上げようとしても、即バレます。
取り繕った人なんてすぐに見抜けますよね。
まして服装は正直に素の自分が出てしまうものです。
だから、無理してもあまり意味が無いといいますか、続かないからむしろ逆になってしまいます。
それよりも無理なく自然に快適に過ごしてもらえるような一着にしていきたいし、それがオーダーメイドスーツの役目だと思っています。
ただのオーダースーツという名前のスーツじゃどこにでもありますし、コスト最優先だとしたらボクの出る幕はありません。
高級な店構えで最上のラグジュアリー体験を求めるのであればそれもボクではないです。
もうちょっとスーツの本質というか、鎧を脱ぎ捨てて正直な部分をオープンにさらけ出したところにフォーカスをあてて作成したいと願ってココアッソを運営しています。
だからこうしてこんなことまで毎日更新しているわけですけどね(苦笑)
生涯にわたって愛着のある相棒となりうるスーツ、いいと思いません?
ボクの考えるオーダーメイドスーツの役目ってそんな感じです。
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