土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
東京では乾燥した寒さが続きます。
そしてその寒さはまだまだ続きます。
ですが・・・
オーダースーツは先を見越して作成するのが基本です。
いつ・何のために使うスーツなのか?
いつもボクが最初にご質問しているこれが全てなんですね。
ということで、仕上がり後にすぐ使えるリアルスーツとしてはオールシーズン生地というのが極めて現実的です。
というよりこれさえあればなんでもこなせてしまうくらいに優等生な一着になるでしょう。
- オールシーズン生地とは?
その名の通り通年着用可能を謳う生地のことです。
四季のある日本においては現実的には盛夏はやはり暑いですし、この1月の寒さが堪える日にはこれだけではどうしようもありません。
もちろんコートを羽織ればよいだけですし、盛夏にガチガチのスーツフル装備を一日中炎天下でこなすことはありませんので、十分活用出来るでしょう、というくらいの肉厚感の生地のことを言います。
その分春先と秋の季節の変わり目はドンピシャにハマります。
これから春先、桜が咲き始める季節を想像してみて下さい。
風がまだ冷たいはずです。
薄手のコートが欲しいと感じるかもしれません。
そんなタイミングで初夏生地の平織の通気性の良い生地はちょっと過酷です。
若者は大丈夫です。
基礎代謝が活発ですから。
ボクら世代にはこのくらいの生地感でバランスが取れるということですね。

これがオールシーズン生地です。実際に触れてみないと分かりにくいですが。
現在は働き方そのものが年々変化し、そして昨年より強制的に切り替わる事態となっています。
スーツも春夏とか秋冬というような単なる業界の商品ラインナップの切り替えタイミングではない根本の部分が新しい時代に突入していることになっているのはもうご承知の通りです。
そんな中でもスーツを着用する選択をされるのでしたら、せっかくですから正解を選んでもらいたいかなと。
だって目的があるからこそスーツなわけですよね。
結果を求めているからこそのスーツですよね。
万人すべてオールシーズン生地なら良いわけではありませんが、かなりの高確率で活躍出来る一着になるでしょう。
どうぞご検討くださいね!


最新記事 by 土方 洋 (全て見る)
- 突然の出来事にフレキシブルに対応できるのか - 2025年2月12日
- みなさんはどんな息抜きをされていますか? - 2025年2月11日
- 現代の価値観にマッチしたグレンチェックスーツ - 2025年2月10日
- -DARROW DALE ダローデイル- 英国紳士の気分を楽しめるコレクション - 2025年2月9日
- ふと見上げると街路樹の芽が大きくなり始めているのに気が付きました - 2025年2月8日