土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
2014年の11月にココアッソを創業し丸々6年が過ぎました。
数字だけで見ると6年というのは結構な年月ですよね。
毎年この創業月は振り返るようにしています。
初心忘るべからず
そう世阿弥の言葉ですね。
文字通り慢心することのないように定期的にこの言葉を復唱しています。
2014年のまだ右も左も分からない(当時は分かっていた風な感じ)時のフレッシュな気持ちを呼び起こして我に返る為、そして、当時とは明らかに環境も状況も思考も違う2020年においては世阿弥の言う今の立場に相応しい振る舞いをするにあたり今が初心者であり、つたない自分を忘れてはいけないということ。
世阿弥って凄いですよね。
この言葉に何度助けられてきたことか。
ボクは基本的にだらしないのでそれが人間性として現れます。
それが慢心に繋がり大やけどを負いかねない状況は以前から何度もありました。
20代前半の頃ですからね。
まだ社会人としても未熟な時にこの言葉に出会ったのではないでしょうか。
依頼定期的にこの言葉を呼び起こしています。
ちょいちょいモレやミスは相変わらずですが・・・
ただね、メンタルな部分においては常に最高のパフォーマンスを出せるようにしています。
もう少し正確には現状維持ではなくて、攻めの姿勢は崩したくない。
以前から何度もこのブログでも書いていますが、服飾は文化そのものです。
文化は人類の営みそのものです。
うつろいゆくものです。
スーツとは約100年前から存在している服装で、その言葉の上では同じですよね。
でもまったくの別物です。
昭和の時代と平成の時代のスーツも同じではないし、令和の現代もすでに新しい文化として変化しています。
仕立道として捉えると、どこかの地点で何かしらを成しえたからといってそこで立ち止まっているわけにはいかないのです。
現状維持は衰退と同義なのはどの世界も同じだと思いますが、服飾はまさにそのものだとボクは感じています。
だからこそ、常に初心に戻り日々新しく生み出されていく文化に対応していくスーツを作成していくことが求められているし、ボクが求めているのです。
創業時のフレッシュな気持ちと令和の時代の気持ちを忘れないようにしたい。
7年目に入りましたが、仕立道をさらに向上させるべく精進してまります。


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