土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
サスティナビリティという言葉を覚えていますか?
SDGsというフレーズが昨年あたりでしょうか、色々なところで使われていましたよね?
このSDGsとはSustainable Development Goalsの略称です。
意味は日本語にすると持続可能な開発目標となります。
17の目標とそれを達成する為の169のチャレンジと非常に範囲の広い範囲取り決めが国連主催のサミットで採択されました。
採択された当初は全然盛り上がらなかったのを記憶していますが、昨年あたりでしょうか?
SDGsというフレーズがいろいろなところでイベントとして開催されていましたよね。
あれはどこにいってしまったんでしょうか。
それは置いておいて。
アパレルに関しても、この一部でサステナビリティという言葉を少し前まで使っていましたし、まだどこかで使っているのかな。
正直なところただの販促活動にしか使っていなかったからでしょうか。
すっかり鳴りを潜めているように感じます。
アパレルでは無理やりこじつけでしかないということです。
最大手のユニクロもパンフか何かでやってましたし、一部の評論家はユニクロのリサイクル回収品を途上国に何万着送っているとかで持ち上げていますが、それってサステナビリティじゃないですから。
論点ずらしまくりで結局のことろ、SDGsという活動そのものを捻じ曲げてしまいかねませんよね。
そもそもこの自由資本経済の元でアパレルという業態に限って言えば、絶対に相いれないとボクは考えています。
ZARAなどはもう少ししたら100%サスティナブル素材にするとか、何かしらの天然物系を使うとか、再生可能エネルギーを活用しますとかやってますけど、現実は無理やないですか。
その工場を稼働させること時代がサスティナブルじゃない。
そもそも店舗を構えて運営することが、サステナビリティとはちょっと違うような気がします。
確かにSDGsには教育であったり、雇用であったり、ジェンダーフリーという項目もありますが、利潤を追求する、それも恐ろしいほどの規模を展開して多くの投機マネーが入り乱れる企業にそれを求めても、最終的には単なるやってますよ的なパフォーマンスにしかならないですよね。
結果として販促活動の一つくらいにしかならない。
本気のSDGs、サステナビリティというのはアパレルで言えば、それを理解している前提での必要悪と認識していかないともう一つ上の構造にシフト出来ないんじゃないだろうかと考えます。
この世からアパレル企業が消えることはないですし、多様性の時代に日本や世界が国民服みたいなものしかないなんてことにはなりません。
だったらその持続可不可能なことをあえて正直に説明し、理解の元に企業や業界として存在を認めてもらい納得の上でコンシューマーに行き渡るようにならないか。
AIだの機械化だのとありますが、人の手を介さなければ羊さんも綿花も、その他の素材そのものが持続出来ないわけで、それは即ちサスティナブルではないわけです。
伝わっていますでしょうか。
難しいですけどね。
現実的な考えではボクの仕事はサスティナブルではないですが、偽善ぶることなく正直にお伝えしておこうかと。
善処はしますが、大人の事情により・・・ってことでございます。
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