土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
今日はボクの考えと言いますか、ココアッソのブレないスタンスの話です。
オーダーメイド業界に限った事ではないのかもしれませんが、出所不明の材料というのが存在します。
良し悪しを論ずるつもりはないのですが、それを正規品として扱う事に違和感を覚えます。
正直なところそういうラシャ屋さんもごく一部に存在するということです。
まあそういうところは殆ど機能不全を起こしていますが。
オーダー業界はどちらかというとそのブランドのネームバリューが価値判断基準になりやすく、そしてそれが商売として成り立ちやすいのは事実です。
聞いたこともないブランドなら良いんですけど(苦笑)、誰もが知る有名どころでだいたいこういう事例が起こり得ます。
ちゃんとその旨を説明していればいいんですけど、ブランドが先行しちゃうわけで、そしてそれで押し切ってしまう。
何をしようが売れればいいんでしょうし、それを認識して購入する人だったらよいのですが、殆どの人はそれを理解していないのではないかと思うのです。
人としてどうなのかなと。
ボクは好きじゃない。
ココアッソでは正規品のみを扱います。
ボクを信用してくださり信頼を頂くからこそ、キチンと襟を正してオーダースーツを仕立てたいし、最終的にモノとしてお渡しする以上誤魔化せる訳がない。
オーダースーツって売った買ったで終わる関係性ではない部分があってボクはそこを求めています。
ただの消耗品としてのスーツなら激安を謳う所が良いです。
ボクである必要は無いはず。
ちゃんとした本物を扱うラシャ屋さんとの信頼関係があるからこそボクはお取引させて頂けますし、それを正しく伝えたい。
もちろんそこには出所不明のモノとは違ってコストはかかります。
しかしそのコストとは一着のスーツに仕上がるまでに関わってきた大勢の人達がいる証でもあります。
そして、そこに価値があるとボクは思っています。
ボクを信じてくださるみなさまと、ボクとお取引してくださる各企業さまを正しくつなげること。
その輪を正しく広げていくこと。
そうしたら誰もが幸せになれるような気がするのです。
ボク一人では本当にちっぽけなことではありますが。
それでもボクは正直な仕立屋さんを突き詰めてまいります。
最新記事 by 土方 洋 (全て見る)
- クリーニングから戻ってきたらビニール袋は外しましょう - 2024年10月13日
- 冬物が必要であれば今動きましょう! - 2024年10月12日
- ズボンプレッサーを目にしても無理して使わないほうが長持ちします - 2024年10月11日
- 季節を服装で表現するという効能を活用しよう - 2024年10月10日
- 時代は上質というポジションに位置するのがカノニコ - 2024年10月9日