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フォーマルの黒はただの黒い生地とは違うのです

ターナー(土方)です。

ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。

黒いスーツとフォーマルウェアは同じではないんです

今日はこのお話です。

端的に言えば、黒いスーツは礼服にならないし、逆もまた然りで礼服は黒いスーツとして使えないということです。

 

  • フォーマルウェアに使う生地はタキシードクロスと言います

タキシードクロスとは、専門的な表現をするならば少し手間をかけた綾織組織の織物で、すべるような滑らかさ、光沢感があって、何よりも深みのある黒さが特徴です。

分かりにくいですが、これがタキシードクロスです。

この分野においては国産生地がとても優秀です(画像は葛利毛織のドミンクス)

触れてみるとすごくわかりやすいのですが、ほんのちょっとだけ畝があってこのすべるようなサラサラしつつしっとりしているのがタキシードクロスですね。

近年はより黒く深みを出す加工も一般化しています。

ボクよりも先輩世代だとドスキンという素材が一番最初にくるでしょうか?

ちょっと重くて、ホコリが付きやすいのですが、まさにフォーマルを感じる風合いで、今でも当時とは少しだけ違いますが、未だに存在しています。

いずれにせよ、この素材は礼装事の為の風合い、色合いにしていますから、まず黒いスーツと同様のビジネス環境では使えないでしょう。

というより使う人はまずいないと思いますけどね。

 

  • 黒いスーツはフォーマルウェアとして使えるか?

最初に答えを言ってしまうと正式な場では使わない方がよいでしょう。

この正式な場というのは後で説明しますが、基本はやめておいた方が良いです。

理由は簡単なのですが、色が違い過ぎて場にそぐわなく、逆に目立ってしまうと思います。

参列される方が全員フォーマルウェアであった場合、明らかに一人だけ色が違う(白っぽく見える)という状況になってしまいます。

それだけ発色が違う別物なんですね。

ただ具体的な場面で説明すると、この黒いスーツはまった使えないとも言えないのが難しいところではあります。

例えば弔事である場合、お通夜では普通の黒いスーツの方が正式になるのです。

お通夜で参列者の立場で礼服は本当はNGなんですが(待っていたってことになる)、近年の葬儀全般におけるビジネス環境から通夜も告別式その他法事も含めてまるっと礼服になってしまったのが現代の解釈となります。

ですから、ビジネスの現場から、一旦自宅に戻り礼服に着替えてお通夜に向かうというのは本当の意味では正式ではなく、ネクタイを黒くして参列してよいということになります。

そういう状況では黒いスーツというのは意味があります。

果たしてそれを理解していくれいている方々がどの程度いらっしゃるかは未知数なのですが。

告別式では正式なフォーマルウェアが正解なのは上に書いた通りですね。

ちょっと細かくなってしまいましたが、それだけ黒という生地はデリケートなんですね。

 

  • 全てを一着で賄う為の黒いスーツを選択するのは止めた方がいい

オールインワンタイプというのは、なんでも出来るかもしれないけど、どっちつかずという意味でもあります。

他の分野ではそれが成り立つかもしれませんが、装いという分野においては、全部を網羅する一着という考え方は避けて頂くのが出来るビジネスパーソンの秘訣でしょう。

黒いスーツという装いがビジネスの場において正式なのかどうかは、その使う用途や立場あり方が人によって違うので一概には言えませんが、一般的には無難なただの一着になってしまう可能性が高い。

もちろん一歩引いた立場にある場合には有効ですよ。

前面に出ていくポジションでは有効ではないでしょってことです。

たまにフォーマルでも使えるスーツが欲しいという要望があるのですが、それはすなわち使う用途が逆に狭まってしまう一着になるという意味にも取れてしまいます。

通夜限定とかコスパ悪すぎですし、そもそもそれを待つためにビジネスで着用するのは本末転倒ですしね。

ある程度コストはかかっても、キチンとフォーマルウェアとして用意された方が結果として安心して着用出来ますから、登場させる機会も増えることでしょう。

 

  • まとめ

フォーマルウェアとして最適な黒い生地はタキシードクロスがオススメです。

ご記憶に留めて置いてくださいね!

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「私の役割は、オーダースーツによって自信をつけていただき、成績をあげていただくこと」 をミッションに掲げ2014年11月創業する。 独自の採寸には定評があり、また圧倒的な提案力でその人の魅力を最大限に引き出すことに全力で取り組んでいる。 土方が生み出すスーツは、スペックやブランド至上主義のオーダー業界とは一線を引く、「体験」を売る独自の手法をとる。 オーダーをすることの工程そのものを楽しむことから始まり、完成してからも楽しめるのが特徴。 ココアッソは手間のかかるオーダー屋です。そのかわりに、あなたの気分がよくなる、あなたの成績がよくなる、あなたの評価がよくなる、そんな一着を仕立てる。を口癖にしている。

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