ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
久々に日記的な記事を。
みなさん腕時計ってされますか?
最近は腕時計の存在理由がなくなりつつありますから、付けていない人のほうが多いような気もします。
単なる日時の確認、管理であればその役目はもうスマホが担っていますからね。
恐らく視覚情報のほとんどはもうスマホで事足りるはず。
そして、今や出荷ベースで世界最大のウォッチメーカーとなったリンゴマークのスマートウォッチ。
時計という形にとらわれることなくウェアラブル端末というのも益々増えていくのでしょうね。
そんな時代でも、ボクは腕時計をしたい人なんです。
デジタルとかクォーツとかじゃなくて、ゼンマイで動くやつ。
機械式が好きなのです。
- 機械式だからこそ
機械式とはもう300年以上も前からある男のロマン。
水晶振動子じゃないし、デジタルでもないし、電波を拾わないし、そもそも振り子の動きで制御するからどう考えてもズレます。
日差1~2秒なんてそうそうないはず。
しかもトゥールビヨン(難しいからググってね)ならまだしも普通の振り子は生活環境の中では一定に動いてくれないですからね。
正確な時を求めることなんて出来ないからこそ、機械式がいい。
なんでもかんでもAIやデジタルに支配されなくてもいいんじゃないですか。
たとえEMP装置が炸裂しても動き続けるほうがいいでしょう。
ま、そんなことないでしょうけどね(苦笑)
- ボクの時計人生2本目の機械式
オメガのシーマスター「アクアテラ」のファーストモデル。
オーバーホールから戻ってきて、やっぱりこれからも使い続けたいと思う一本。
正確にいつ購入したのが忘れちゃいましたが、シーマスターシリーズにこのアクアテラというモデルがラインナップされ、店頭に並んだ直後だったのは覚えています。
ですから15年以上20年未満位使っているでしょうか。
今ではオメガのほとんどのモデルに実装されているコーアクシャル機構(難しいからググってね)を最初に搭載したCal.2500を組み込んだ当時は最新のヤツでした。
あの時はオーバーホールを10年しなくていいとかいう触れ込みでしたよね。
今は問題があるのかそんなこと言わなくなっているようですが。
このCal.2500、ベースムーブは当時はまだハイエックショック(めんどくさいからググってね)が起きる前だったこともあり、ETA2892-A2ベースでバランスは良いのではないかと思います。
精度的には調整次第でしょうけど、ベースがベースだけに安定しやすいのではないんでしょうか。
現にボクにとっては未だに現役ですからね。
今の同じスウォッチグループのくせにオメガの完全自社開発とか言っている最新のムーブはテンプがロレックスのような両持ちになっているとか、永く使いたい人にはちょっと考えさせるムーブじゃないでしょうか。
オーバーホールサイクルがコーアクシャルによって多少は伸ばせたとしても、自社開発ムーブではそのメンテが複雑すぎて今までより高額になってしまうのであれば、本末転倒ですよね。(コーアクシャル実装当時のオメガのウルクハート社長はメンテ代を浮かせるユーザーフレンドリーを謳っていたのをボクは覚えています)
それに比べこの旧式は片持ちテンプだったりとかですからね。
やっぱりETA28系は実用時計史上もっとも優れているように思います。
7750もね。
ここまで大量生産(未だ現役バリバリ)されつつ安定してクロノメーター規格を取れるムーブは今後未来永劫現れないでしょうね。
ベースがベースだけにオーバーホールが街の時計屋さんでも出来るところがありがたいです。
約3ヵ月かかりましたけど(苦笑)
久々にオーバーホールに出したこの一本を見て改めて長く使おうと思うのです。
みなさんにとって愛用の一本ってありますか!?
というより腕時計はされますか!?
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