ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
オールシーズン生地というカテゴリがあります
ココアッソでは創業時から色々な場面でご紹介してきていますが、時代は益々この生地を必要としているのではないでしょうか?
扱いやすく、装いとしても申し分なく現実的に迷うことなく使える生地としてオススメです。
- オールシーズン生地の定義とは?
文字通り通年使うことが出来る生地になります。
が、現実的にはそんなに甘くなくて、真夏と真冬はちょっと無理すれば何とかなる位の厚さの生地のことを指します。
一番ベストなのはそれ以外と言うことになります。
日本においては四季は存在しますが、アパレルの世界、それもテキスタイルの世界では夏と冬の2択しか今までありませんでした。
ですから、その夏と冬をジャストにした織物で過ごしてきたのが長年の慣例ともなっています。
それしかないんですから、致し方ないですよね。
そして、それはそれで正解ですからね。
間違っているわけではありません。
このオールシーズン生地というのはその対極に位置する季節を中心にしているのではなく、その間の季節をメインに考えている生地なのです。
実際にその期間をどう過ごしているのかというと、暑いけど冬物、寒いけど春夏物というどちらかを選択しているわけですね。
それでもなんとかなりますが、その季節に最高のパフォーマンスを発揮させてくれるスーツもあっていいと思うのです。
- スーツ文化がすっかり変化している時代だからこそ求められている
クールビズという言葉が認知され文化として根付いてしまいました。
本来の意味からズレた解釈が一般化してしまいました。
それについてはまた別の機会にお話しますが、端的に言えばクールビズとは夏の軽装化という意味になりますね。
これが曲解されて、ジャケットもネクタイも、そもそもドレスコードすら不要で良いというのが今の環境省のお達しになっています。
それを真に受けてしまい、もはや夏の装いは無差別級のバーリトードの場と化してしました。
それがごく当たり前となってしまった今、果たして夏物スーツは必要なのか?ということなのです。
6月からスーツを着用しないというルールが制定されているとなると、5月末まで完璧に使えるスーツのほうがパフォーマンスが高いのではないかと考えます。
仕立屋さんとしてはいつでもスーツを着用して欲しいところですが、時代がそれを求めていないのであれば、それに対応する解釈が必要になってくるとボクは考えています。
そこでオールシーズン生地というのが便利ではないでしょうか?との提案をずっと行っているというわけです。
使い勝手は最高です。
装いとしても申し分ありません。
真夏と真冬を外せばこれ程結果を出せるスーツ生地はないでしょう。
そろそろ春に向けてスーツを新調される予定があるのであれば、このオールシーズンというカテゴリは検討する価値はありますよ。
そして、この生地を選択されるならば早いほうがいいでしょう。
なぜならも今この瞬間から着用出来るくらい優秀なんですからね。
オススメです!
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