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もし新品のお洋服が売れ残ってしまったら・・・

土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。

ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。

もし新品のお洋服が売れ残ってしまったら・・・

先日、こんなニュースがありました。

世界初の「衣服廃棄禁止令」がアパレルに迫る変革←東洋経済オンラインの記事に飛びます

記事をご覧になれば分かりますが、要約するとフランスで売れ残ったお洋服は燃やしたり廃棄は禁止!というお達しが出たというもの。

持続可能な社会とか循環型経済とか、カーボンニュートラルとか世界は環境を優先順位のトップに据えていくことを目指しています。

特に欧州圏ではその流れが加速していますよね。

自動車産業もまさにその流れそのものですし。

それがアパレルの世界にやってきたということです。

これは何を意味するのか?

 

  • 服飾=文化の終焉

服飾とは文化そのものです。

その時代だからこそその服装だった・・・これはまさに文化ですね。

バブリー時代の服装で街を歩くことなんて出来ないように時代と共に服飾は変化してきています。

それが時代ということです。

高度に成熟した現代では文化も多様化し、それは即ち服飾も多様化してきましたのは周知の事実です。

単一的なトレンド、流行というモノが存在せず、カオスとも言えるような様々なコンセプトの服飾が街を彩ってきました。

それが絶滅する可能性があります。

確実にアパレルの世界のタイムライン上の転換点になっています。

ボクのようなオーダーメイドの世界と違って通常のお洋服屋さんの最大且つ永遠のテーマが「売れ残り」です。

伸びしろのある時代且つ、環境よりも米国型の大量生産及び消費経済下においては許されていたきらびやかなアパレルの世界はいまや世の中のお荷物的な立ち位置に成り下がろうとしています。

業界内でもSGGsなどを文言に活動しているところもありますが、単なるパフォーマンスや販促活動の一環レベルです。

今回の廃棄禁止令はもう次元が違います。

売れ残ることを前提にした商品企画、生産、販売が出来にくくなるということです。

ハッキリ言って、売れ残ったらどうしているのか?

ラベルを切り抜いてバッタ屋さんに卸すか燃やす以外に手はないんですね。

悲しいけど。

それすら許されないのであればどうなるんでしょうか?

もうアパレルなんてやってられないってなりますよね。

その先に待ち受ける世界とは?

スタートレックのようなみんな同じ制服しか存在しないような世界が待っているのかもしれませんね。

その頃には貨幣経済も存在しなくなっているのでしょうけど。

まとまりもオチもない話になってしまいましたが、今回のフランスの本気度はまさしく異次元と言いますか、別格です。

欧州がこの流れに乗ってくるとなると、日本も対岸の火事と傍観出来なくなりますね。

みなさんも今のうちにお洋服を楽しんでおいた方がよさそうですよ。

ホントにユニクロしか存在しない世界が現実に起きようとしていますからね。

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「私の役割は、オーダースーツによって自信をつけていただき、成績をあげていただくこと」 をミッションに掲げ2014年11月創業する。 独自の採寸には定評があり、また圧倒的な提案力でその人の魅力を最大限に引き出すことに全力で取り組んでいる。 土方が生み出すスーツは、スペックやブランド至上主義のオーダー業界とは一線を引く、「体験」を売る独自の手法をとる。 オーダーをすることの工程そのものを楽しむことから始まり、完成してからも楽しめるのが特徴。 ココアッソは手間のかかるオーダー屋です。そのかわりに、あなたの気分がよくなる、あなたの成績がよくなる、あなたの評価がよくなる、そんな一着を仕立てる。を口癖にしている。

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