土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
働き方が変わったことが当たり前になってきています。
少し前まではニューノーマルなんて表現もありましたが、現在はもうこれが標準として認知されているのではないでしょうか。
ということでこのお盆休みを利用して秋冬に一体何を着ればよいのかを吟味していくことをオススメしております。
えっと、8/12~8/16日まではオフィシャルでお休みを頂く予定でありますが・・・
- 今の時代の着こなしか、旧時代の着こなしか
これは何度もお伝えしていることではありますが、服飾というのは文化そのものであります。
文化とはその時代に合わせて常に変化しています。
文化が変われば服飾も変わっていきます。
そして働く服ももちろん該当しています。
ボクと同世代の方であれば、何度もその変化を実際に経験しているはずです。
バブルのころを思い出してい下さい。
紫色のがっつり肩パットの入った超絶股上の深いたっぷりしたシルエットのスーツを着用していましたよね?
その次は3つボタンスーツが定番となりました。
その時は誰も2つボタンのスーツなんて着ていませんでした。
そして美脚パンツなるコピーが生み出されした。
股上がどんどん浅くなり、ピタピタのスーツが街中に溢れていたことは比較的記憶に新しいところであります。
ほんの四半世紀でこれだけ変わっているのですが、お気づきでしょうか?
そして、その時には当たり前に、当然のように、そして自分の意志をもってそれを着用されていたはずです。
思い出しました?
では、そのスーツを今着ることが出来ますでしょうか?
時代が変わるということはそういうことです。
もし、
もしもですが、みなさんの周りで、または仕事先、移動中にそのようなスタイルをされている方をお見かけした時に、みなさんはどのようにその方を判断されるのでしょうか?
そして今まさにその時が来ているけど、そのままだったとしたら・・・
- 昔と違って答えは一つではない時代
上記にも書きましたが、昔は3つボタンだったらなんでもよかったし、ある程度認められる環境がありました。
今では死語に近い言葉ですが、流行という流れがファッションにはありました。
極めてシンプルで日本中がすべてそれだけになる世界だったのです。
信じられない人もいらっしゃると思いますが、これが歴史なのでありますね。
現代はそんなマーケッターが仕掛けて、流行を作り出すという仕組みは機能しておりませんので、これが良いという情報はほとんど耳にしないはずです。
それはすなわち流行なんてもうないってことですね。
一部のメディアのみの情報しかない時代ではありませんから、当然雨後の筍のごとく様々な企業やマーケッターが仕掛けては消えていくことを繰り替えて今に至ります。
じゃあ新しい着こなしなんて無いじゃんか・・・
となりますが・・・
そうではないんですよ。
このコロナという騒動のおかげで時代が動きましたから。
流行なんてもう出てきませんし、そんな仕掛けをするところもありません。
それでも何かが違うと感じる人がいるのも事実です。
それが文化ですね。
新時代の人なのか、昔ながらの人なのか・・・
今秋も新しいボクなりの解釈のこれからを見据えた着こなしをご案内しております。
キーワードは「快適」です。
ファッションは我慢とか、ボー・ブランメルの時代ではありませんから。
リモートワークだろうがリアルだろうが、不確定要素の多いビジネス環境が突然現れても、常にベストなパフォーマンスを発揮出来る着こなしを掘り下げていくと快適というファクターが残ります。
やる気だったり、モチベーションだったり、アクションを起こすその根源は自分に物事に集中出来るようにしてあげること。
やっぱり快適な方がいいでしょう?
残念なことに今年も状況的に夏休みの旅行や帰省はしにくいです。
かといってぐうたらすることも気が引けちゃいます。
それだったら気持ち切り替えて、今度の秋冬の服装のことを考えてみませんか?
ちょっとでもワクワクしてきませんか?
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