土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
メリットもあればデメリットもある
ココアッソの営業支援スーツはメリットしかありませんが、世の中すべてがメリットしかないわけでありません。
この世の森羅万象等しく二極一対で成り立っているというのがボクの基本的な考えでありまして、なんだかんだで表があれば裏があり、光があれば影もあり、物質があれば反物質もあると予言されているように、着こなしの世界も一方通行のみというわけでありません。
ダイポールはあってもモノポールはやはり仮想上でしかないとかいう、知らない人にとってもどーでもいい話を無理やりもってきてしまいました(汗)
着こなしやオーダースーツを作成するにおいて、やはり正しくメリットとデメリットはお伝えする必要があり、それは当たり前ですし、きれいごとばかりを並び立てるだけではプロではありませんよね。
例えばオールシーズン生地というのがありますが、これは年間着用することが出来る反面真夏は暑くて、真冬は寒いということを伝えているかということ。
軽く仕立てるのが流行っていますが、その代わりに芯地も何も無くなってしまうということは耐久堅牢度が落ちるということ、パンツにタックをつけるのは多くなっていますが物理的に仕上がり寸法はそのタックの数に応じて大きくなりますから、当然は着心地、しいては腰位置も変わってくるなどなど。
こうしたことを踏まえてご検討いただき、デメリットよりもメリットのほうが上回っているのをご納得いただくからこそ、愛着の湧く一着になり、安心して自信を持って着用いただけるようになるんだとボクは考えています。
口先だけで上手いことやりくりしている世渡り上手な人もいらっしゃいますし、そのほうが成功しているのでしょうけど、ボクの性格的に嘘はつきたくないし、そんなに器用でもないし、自分の心が納得しない以上ごまかしてまで売り上げを取りたいとか思わないんですよね。
というよりこんな小さな会社が大ぼら吹いたら速攻終わるでしょうし。
難しいことを難しくとらえずに、分かりやすく伝えるにはどうしたらいいのか。
またお悩み事を解決するにはどうすればよいのか。
やっぱり正直なのが一番なのかなと。
モノポールだの反物質だのと意味不明なことを使って、さも頭が良いで素敵なことをさりげなくアピールしようなんて考えている場合じゃないでしょう・・・ということを自分に言い聞かせている今日この頃です。
仕立に関することはとても真面目ですよ!
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