土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
スーツを取り巻く環境は厳しさが益々増しています。
昨日もこんなニュースがありました。
「「洋服の青山」青山商事400店舗の売り場縮小へ」 ←外部記事に飛びます
スーツ販売のギネス記録をもつ企業ですからね。
記事を読めばわかりますが、相当な覚悟がないとここまでは出来ないはず。
それだけ追い込まれているということです。
これですね、単純に大変ですね・・・って他人事で考えていると結構大変なことになります。
何故かって?
今まで大した価値もないアイテムだっと思っていたスーツが(実際の直近の平均単価は17000円台だったかな)無くなるということですからね。
手軽にどこででも手に入るアイテムではなくなってしまうということ。
だって退店、閉店、事業縮小に業態変換しているんですから。
これ業界一位が決断したということはその他大勢も追従するってことですからね。
もちろん無くなりはしませんが、今までのようにどうでもいいやって作業服感覚のスーツは益々作業服化するでしょうね。
もしくは高額化するかの二極化が加速するでしょう。
より質の低いスーツがコモディティ化のベースになります。
微妙にコストをかけたようなスーツは淘汰される。
益々販売着数が少ない高額スーツはさらに高額品になる。
この世からスーツという服装が無くなることはありません。
この地球上で正当に認められた服装だからです。
人種や民族、価値観の違いを超えて世界のどこに行こうが着用を許される唯一の服装ですからね。
これってとても大事でしょ。
バイデンさんがもし、ジョブスの格好をしていたらどう思いますか?
そういうことです。
他業界だから関係ないやって思っているとちょっとヤバいことに巻き込まれるかもしれませんよ。
もう一つ記事を。
商業施設「GINZA SIX」で大量閉店 ←外部記事に飛びます
これは直接スーツとは関係ないニュースですけどね。
ボクも以前はちょいちょい足を運んでいたこの施設(売り場の上がオフィスエリアなんで)も変化しています。
観光バス横付けで日本語ではない言語しか聞かないような状態に戻らない限り、あの場所は厳しいでしょうね。
大家さんは良くてもテナントは我慢しきれないでしょうね。
今後ますます正しいスーツを購入、または着こなしを手に入れることは難しくなるということです。
キチンをそれを知っていて且つ実践出来る人には特段問題はないはずですが、もしそうではなかったとしたら・・・
益々なにをどうしていいやら・・・
正解かどうかというよりも基本すら何も知らないまま、放り出されるということに・・・
昨年危惧していたことがいよいよ現実になっています。
これを逆に言えば、チャンスにすることが出来ます。
- 綺麗に着こなすだけで価値になる時代の到来
ただでさえスーツなんてどうでもいいやって思われている世の中ですからね。
そして益々スーツそのものが衰退していく時代になります。
それでもスーツを着用するわけですよね?
着なくても良い人ではないわけですよね?
であれば、スーツを着用する側の人であるならば、これからの時代にどうしていけばよいかの答えはとても単純です。
綺麗に着こなすだけ
もうこれだけでいいでしょう。
だってまともに着こなすことも出来なくなりますから。
スーツ売り場もスーツの着こなしを提案してくれる場も人もいなくなります。
それが一般化するのにさして時間はかかりません。
そんな空間にキチンと着こなしたみなさんが颯爽と登場したら、それだけで結果が出るのとちゃいますか!?
ただそれだけでその他大勢から抜け出せるってことになりませんでしょうか?
服飾は文化であり、時代そのものです。
ですからスーツスタイルと言えど、万年同じではありません。
10年前はともかくとして少なくとも20年前のスーツは明らかに今のスーツとは違うと誰もが思うはず。
それだけ変化している中でもスーツと言う服装そのものは無くなりません。
微妙に変化している部分とブレない本質部分があります。
それらを形にしてしっかりサポートするのがボクということを言いたいのでございました。
ばっくりとスーツスタイルといっても万人全てが同じわけではないですからね。
ちゃんとしたスーツ姿になる一着、着こなしのテクニック、所作はプロにお任せください。
スーツを綺麗に着こなすだけで価値になりますからね!
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