ターナー（土方）です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
今日は少しだけ着こなしのことを。
どんなアイテムもそうですが、着こなしというのは単品だけではなかなか成立しにくく、いくつかのアイテムでトータルでバランスを整えるようにしてみと良いでしょう。
そう何事もバランスが大切なのです。
- 単品だと素敵だけど、組みわせるとアンバランスに見える？
世の中には本当に多くのデザインの衣類が存在します。
そしてそれは我々が着用するスーツであったり、ジャケット、シャツなど一見すると同じにしか見えないアイテムでも比べるとかなり違いあるのです。
正直それを意識できるかどうか、それを活用できるかどうかは着用する本人の気持ち次第ということになってしまいますが、名前は同じアイテムでもけっこう違います。
多くのブランドであったりショップはみなそれぞれがコンセプトをもって作っています。
そのコンセプトが近い場合はバランスがとりやすく違和感がないのですが、出発点からして違うアイテムもを組み合わせる場合は注意が必要です。
具体的にはどういうことかを画像でご紹介しましょう。
今回たまたまスーツをご納品させていただいたお客さまがいい感じに比較対象となるジャケットをご着用されていらっしゃいましたので、画像をお撮りさせていだき、ブログ掲載もご許可頂きました。
まずはそのジャケット画像から。
誰もが知っている有名なブランドのジャケットだけあってとても素敵です。
しかしながら、シャツとジャケットの部分をよく見てみて下さいね。
父の日ということで奥さまからプレゼントしていただいたという某デザイナーブランドジャケットです。
デザインで分かる人には分かるでしょう。
実はこのジャケットとシャツの襟のデザインの相性をよく見てみてくださいね。
次に今回ボクが作成しましたジャケットを羽織って頂いた画像を見てみましょう。
こちらは今回お納めさせていただいたジャケットです。
さて、どうでしょうか？
- 一体何が違うのか？
お分かりいただけましたでしょうか？
ここで分かった人はかなりボクのブログを見てきている上級者です。
答えを言うと、ジャケットとシャツの襟の相性が大切だということです。
細かく説明しますね。
この画像で着用しているシャツは通称カッタウェイという襟を大きく開いたデザインになっています。
その衿の高さ大きさ、開き具合とジャケットの襟幅の太さ、ゴージ（上衿と下衿のつなぎ目）の高さがバランスが良いかどうか？ということなのです。
この某ブランドジャケットがダメということではなくて、このジャケットにしっくりくるシャツはこのカッタウェイではなくて、ショートポイントというやや小振りな襟のシャツにするととても相性がよくバランスがとれて見栄えがぐんとアップするということになるわけです。
これを踏まえて今回ボクがお納めさせていただいたジャケットの画像を見てみるとどうでしょうか？
シャツの襟とジャケットの襟の大きさ、角度、位置関係のバランスが取れていると思いませんか？
たったこれしきの事ですが、世の中には妙にバッチリ決まっている人に見える人がみなさんのまわりに一人はいるはずで、そういった人はこういう些細なポイントのバランスをキチンと考えて着こなしているということです。
逆言えば、単品ではとても素敵なのですが、言葉には表現出来ないけど、バランスが崩れると何かが違うと感じるようになるのです。
そのアイテムの良さを生かしきれなくなってしまうということですね。
- まとめ
今回この貴重な画像を快く撮影させていただきましたTさまに感謝です。
奥さまからプレゼントとても素敵なジャケットを是非とも活用してください。
そしてもちろんボクが作成させていただいたスーツもかなり良い出来になったと思います。
合わせてガンガン使って下さい。
そして、着こなしのポイントはバランスです。
その素材の良さを生かす相性を見極めてみてくださいね！
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