ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
先週末から東京は梅雨入りとなりました。
ジメジメした日が続きますが、農産物にとっては恵みの雨ですからね。
我々ビジネスパーソンにとっては少々厄介ではありますが、乗り切っていきましょう。
そこで毎年この梅雨時期に思うことがあります。
それが今日のタイトルである、いついかなる時もシャツ一枚にこだわり続けるということ。
- 梅雨寒の時はジャケットを羽織りましょう
梅雨時期は気温の寒暖差が激しく暑い日もあれば、結構涼しいといいますかシャツ一枚ではどう考えても寒く感じるような日もありますよね。
一度シャツ一枚になると決めたら、何が何でもシャツ一枚で貫き通すという男気を見せつけられるシーンをよくお見かけします。
そんなに我慢しなくてもよいと思います。
寒い時はジャケットを羽織りましょう。
ジャケットを羽織ってはいけないというルールなんてないのではないでしょうか。
天候気候に合わせて体調を崩さないような着こなし、そして相手が不快に感じるようではない装いが出来るようにしてみましょう。
- 学生時代の制服の習慣が染みついている?
これふと思ったのです。
もしかすると中学高校と制服があった時の感覚が染みついているのではないか?
夏服になったらずっと半袖シャツ一枚にしないといけないという刷り込みが強力に作用しているのではないかと。
すべての人がそうではないと思いますが、学生時代に~しなければいけないという思考をインプットされ続けるのが日本の教育なのではないでしょうか。
その中で、現代の最新の校則というか学校の服装規定は定かではありませんが、ボクに近しい世代の方は、厳しく取り締まられていましたよね?
短ランにボンタンということではないですよ(苦笑)
常に横並び一列、協調性と言う名のマシーンのような画一的な風紀が良しとされてきたのを記憶しています。
服飾というのは特にその刷り込みが作用しやすいわけで、当然多感な年ごろにそれをまともに吸収してしまうとそれがすべてになってしまうのではないかとボクなりにちょっと考えています。
制服というある意味考えなくてもそれを着用していればいいという安易性と、夏服はこうしなければいけないというルールによる言葉悪いですけど洗脳の一種、表現変えれば自動思考という名の思考停止になっていないか。
服なんかどうでもよくて、要はパフォーマンスとスキルがすべて的なね。
一部にはそれは有効なんでしょうが、我々ビジネスパーソンを取り巻く文化はもうそれじゃないでしょう。
身だしなみとはただ言いつけを守っているから良いとは違います。
かつて石津健介氏が提唱したTPOを意識することが大事じゃないでしょうか。
それはすなわち寒ければジャケットを羽織るほうが違和感ないですし、逆に炎天下でゆでだこになりながらフル武装はさすがに我慢比べにしか見えません。
各自がなんらかの刷り込みに基づいて生活をしていると思いますが、そこをちょっと飛び越えて違う価値観に気が付いてもらいたいかなって思います。
文化としての服飾は、特に現代はとても多様性に富んだ素晴らしく楽しい、まさに毎日の服ではないですか。
もっと気軽に融通が利くふり幅を持たせても罰は当たりませんし、むしろ好感度は高まると思いますよ。
ふといつでもシャツだけで過ごしているのではないかと思える人を見ていて思うのは概ねそんなことです。
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