ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
仕立屋さんだからこそ言える姿勢の大切さ仕立屋さんは実はその人の体型を凄く理解しています。
そこはプロですか当然なのですが。
人間は誰しもクセや生活習慣による歪みが多少なりともあります。
もっと言えば左右対象な人はまずいらっしゃいません。
ほとんどの人がアシンメトリーなのです。
オーダーメイドとはその人の体型に合わせて作成します。
そしてボクの場合は通常はあまり語りませんが、そういったクセに対する補正や調整をしているのです。
当たり前なんですが(汗)
そこで以前も何度か書いていますが、姿勢が大切ですというお話です。
ボクがこのアパレル業界に身を置いてもう25年以上になりますが(四半世紀過ぎているのか)、その間に数えきれない程のお見立てをしてきてはっきり言えることがあります。
それは間違いなく体型が変化してきているということ。
わずか四半世紀のうちにこんなに人体が変わるのかというほど変化しています。
そしてそれは加速しているように感じます。
- 生活習慣がそのまま肉体形成につながる
ボクは昭和な時代に幼少期を過ごした世代ですから、令和時代の現代とは全く違う生活習慣で過ごしてきました。
それはさらに人生の先輩時代とも違っていたはずです。
人類が文明を持った時から進化が進むのは当たり前なのですが、前世紀とは比べ物にならないほど肉体が変化しているのではないかと思っています。
生物学、生理学、人類学などの学術的な裏付けはまったくありませんが、仕事の関係上の経験則では間違いないと感じています。
食文化の欧米化とか使い古されてきたこの言葉も真実なのでしょう。
そして、添加物や加工肉、成長ホルモン漬け食品など長期に摂取し続けてきた先に何が起こるのかが少しづつ明らかになってきているのではないか。
そしてそれが次の世代に受け継がれてきたとしたら・・・なんて考えてしまうくらいに本当に骨格から違ってきていると思いますね。
その上で、日常の生活においてありとあらゆる行動が変化してきていると思います。
快適な服装、理論的に考えられたシューズといった衣類から移動手段のインフラ化、何よりもデジタルデバイスの一般化。
ハッキリ言ってボク世代と今の若者ではシューズのサイズの大きさが全く違いますからね。
足だけじゃなく、手の長さもですが。
- 最後に気になる姿勢のこと
健康に関するアプローチをしている情報メディアではもうお馴染ですけど、多くの人が眼精疲労、首の凝りに悩まされているんじゃないでしょうか。
元々日本人は巻き肩の傾向が強い骨格をしていますが、それに拍車がかかっている人もすごい数にのぼるのではないでしょうか。
肩甲骨周りがカチカチになり、背筋痛、腰痛が慢性化している人も多いんじゃないでしょうか。
股関節がズレて、自然にまっすぐ歩けなくなっている人もけっこうな数にのぼるような気がします。
人間は文明を進化させて、生活レベルを向上させてきました。
より暮らしやすくするために知恵を絞ってきました。
良い面も沢山あって、今ほど豊かな時代は過去に経験したことはないでしょう(日本に限っては)。
ただ快適とは裏を返せば、怠惰な生活になってしまう恐れがありますよね。
そして中毒性の高いものもある。
スマホがいけないわけじゃなくて、そのデバイスをどのように次につなげていくのかを考える時期にきているのではないでしょうか。
中毒性が高いのはしょうがないですから。
便利なんですからね。
それをもう一歩踏み込んでいかないと、このままいけば本来辿り着くはずの道とは違う方向に進化していってしまうような気がします。
もっともそれは次の世代の話ですけどね。
ただそれはボク達の世代が健康で生活出来るような姿勢を維持していくことが前提です。
明らかに頭の重さをダイレクトに首で受け止めているような人、猫背で骨盤ズレてます的な歩き方をしている人を見ながら、ボクは仕立屋として何が出来るだろうかと考えています。
少なくとも既知の体形補正では通用しない人がいる現実を直視せざるを得ないからこそそう思います。
じゃあ自分はどうなんだと言われれば全くもってしてストレートネックのヘルニア持ちという、人のことをどうのこうの言えない仕立屋さんでございます(汗)
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