ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
スーツも服飾分野になりますから時代を表す一つの文化(カルチャー)と言えると思います。
流行、流行り、トレンドなどの言葉はこの服飾には常について回りますし、気になってしょうがない人も多いことでしょう。
では、ボクが扱うスーツはどうなのかということを今日は書いてみたいと思います。
- 今年の流行は何でしょうか?
色々な場所で様々な人とお会いする機会が多いのですが、かなりの確率で聞かれる質問です。
「今年のスーツの流行みたいなのってどんな感じでしょうか」
だいたいこんな感じの質問をものすごく受けます。
おそらくこの記事をお読みの人もそう質問してしまいたい人も多いことでしょう。
で、時間がある時はボクはちょっと意地悪な質問を返すことがあります。
「では、去年の流行ってなんでしたか?」
「さらにその前の年は覚えていますか?」
さて、答えられますでしょうか?
ビシッと堂々と模範解答を言えますでしょうか?
さあ、どうでしょうか?
話進めますね。
まず答えられないでしょう。
業界人でもおそらく答えられないはず。
なぜか?
今、スーツに流行なんて無いから。
そう昔ながらの流行なんてもうない時代なのです。
- 答えが一つしかない時代は終わり多様性が認められる時代
みなさんももうお気づきのはずです。
流行なんて言葉は聞いたことが無いということを。
特にスーツに関しては。
前世紀で言えば、これを着ていればいいというようなスタイルの方向性がトレンドつまり流行となっていました。
どのお店もそれに対応するかのようにその流行に沿った品ぞろえをしていました。
では、今はどうなっていますか?
試しにスーツ特集をしている雑誌をのぞいてみて下さい。
実に様々なスタイルのスーツが紹介されていますよね。
絞りのないナポリ系もあれば、ビルドアップショルダーのカッチリ感のあるスーツまで様々です。
つまり、どれも正解となりうるということです。
これを選べば間違いないというような選択肢が一つしかないわけではなくて、むしろ黒ひげ危機一髪のようなどれかが正解というスタイルを選ばなければならないということです。
そしてプスッと差す部分の中にはハズレもありますよってことです。
ほとんど場合は当たりが多いし、その許容性は昔の比ではなく、社会がその多様なスタイルを受け入れている時代なのです。
そして選択するポイントは自分のライフスタイル、ビジネスとしての方向性が合っているかどうか?というところから選択することになります。
これはある意味、昔よりもハードルは高くなっているといえるでしょう。
黒ひげ危機一髪みたいに単純なゲームとは違って、どれがいいかなんて自分で選べませんからね。
ということで、ボクのようなカウンセリングしながらスタイルを決めていくオーダーメイドスーツ屋さんがあるということです。
これはさらに別の解釈としてとらえると、色々な選択肢の中から選べる楽しさがあるということだと思いませんか?
- まとめ
今年の流行は何ですか?
この答えはこうです。
「自分の着たくないスーツは着なくても良いが正解です」
そんなスーツに出会えるのがココアッソということですね!
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