ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
先月のアクセスの良かった記事を見直していて改めて気が付いたことがあります。
というよりアクセスが良かったということはみなさんもそれに気が付いているということなのではないかということがあります。
時代の変革期にきている
近い将来にそれがやってくるかもしれないという先送りの思考停止ではなくて、今現在すでに起こっているということを自覚せざるを得ない状況にあるのではないでしょうか。
もうその変革期足り得る事象は誰もが経験していますよね。
体温を超えるような異常な高温状態がずっと続き、30度くらいだと過ごしやすいとか感じるようになりました。
異常気象は何十年かに一度起きるかどうかというレベルではなくて、もう毎年それが起きる状態になっている現実を受け止める時でしょう。
未来は分かりませんが、来年も同じような現象が起こり、その次の年も同じようになり、もしかしたらもっと激しい何かが起きているかもしれない。
台風があり得ない動きをするのが当たり前になるかもしれない。
また、自然環境だけでなく生活環境も仕事環境ももう昔とは違っているという現実に向き合わなければなりませんよね。
過去の伝統を重んじる事も大切ですが、大事なのはその本質であってその周りにあるものは変化せていくべきなのではないでしょうか。
- 環境がこれだけ変わっているのですから、それに対応する装いも変化するのは必然です
オーダースーツの世界はとても奥が深く、間口も結構広いのですが、正統派と呼ばれるキチンと修行し歴史を学んだ仕立屋さんは伝統、過去の実績、当時の文化に縛られ動かない場合が非常に多い。
この業界はまさに失われつつある古き良き時代を生き延びてきた、誤解を恐れずにあえて表現すれば「シーラカンス」状態にあります。
そしてシーラカンスは自分の置かれている状態を俯瞰で見て感じて、何をするべきかを判断決断行動に移すことが出来ないのです。
シーラカンスですからね。
過去の栄光にしがみついても、いつか沈みます。
というか大分沈んでいるような気もしますが。(色々な意味でね)
そうなる前に変化させていくのが人類の進化だと思います。
ま、メンタルや意識改革とかそういうマインド系のことをいいたいわけじゃないんですけど、話が大分逸れて・・・(苦笑)
ボクが言いたいのは「装い」のこと。
正統派の仕立屋としての立場から確実に言えることは、服飾文化としての装いも変化の過渡期にきていると断言していいでしょう。
この自然環境の変化、働き方改革からの変化、服飾としての文化の変化、マルチ、パラレルな生き方の変化などなど、古き良き伝統に縛られていてはその変化が見えないでしょう。
本来その守り抜こうとしている伝統だって、その前の時代の伝統を変化させてきたからこそ成り立ってきたわけでしょ?
大事なのはその本質であり、それをブラさなければいいということ。
型にハマり過ぎるのではくもっと動きやすいようにしていくこと、装いにも同様のことが言えると思っています。
日本には四季があって、春夏と秋冬があって、衣替えがあってとか、もうそんなことを言っていられる時代じゃないってことなんでしょう。
大事ではありますが、より高度に柔軟に対応していく装いが必要なんじゃないでしょうか。
オーダースーツとはむしろそういう流動的な流れに対応しやすいと思っていますから、今ボクはこうしてココアッソを立ち上げて今に至ります。
大切な部分はズラしませんが、今そこにある現実に対応する為の装いの変化をボクは提案していきますし、それが正しい道だと思っています。
まとまりにくいので、簡単に言えば、カッコ良くて、着心地が良くて、評判が良い服装なら結果出ますよね?
そういうことです。
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