ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
時代の流れ、文化をどう読み解くか?
服飾文化とは時代そのものを表現している。
これは誰しもがそう思うことだと思います。
常に流れている時代の変化と服装はリンクしているってこと。
女性は特に敏感だと思います。
ヒット商品があるととたんに街に溢れかえりますよね(苦笑)
それが時代の流れになり、そして文化という形で定着してく。
いつの間にか時代のスタンダードとして刷り込まれていくってことです。
- 時代の流れは既製服が作っている
この世の中にはすでにお店に並んでいる既製服と、ボクの業界であるオーダーメイドの二つしかありません。
そして、その服飾文化を作り続けているのは紛れもなく既製服です。
巨大な資本を要する大手から、工房、アトリエブランド、そしてファストファッションまで、ありとあらゆるお洋服がこの世には溢れかえっています。
そこから確実に次の文化が生み出されていきます。
これは間違いないこと。
だって例えば、メンズ市場の売上高全体で今現在の日本では約2000億ちょっとと言われています。
その中でオーダーメイド市場なんでほんの数%ですからね。
もう少し加えると、カスタマイズ製品である以上、汎用性や量産性がないのがオーダーメイドです。
つまりパンテミック(流行って意味ね)になりようがないってこと。
確かに既製服の売り上げが頭打ちであることから、オーダーメイドをブームにしたいという思惑が業界にありますが、あくまでもニッチな世界であることには違いがない。
- では、オーダーメイドをボクはどのように考えているのか?
アパレル全般をすべて経験してきたボクだからこそ見えていくのは、やはりその時代の流れを素直に受け入れていく柔軟性がオーダーメイドに求められると思っています。
ぶっちゃけていうと、このオーダーメイドの世界は動かないんですよ。
ずっーと昔のまんまの人が圧倒的に多い。
そしてなぜか既製服のことを斜め下に見ている人が多い。
スーツっていうのはそうじゃない、なんて古き良き時代の思い出に浸っている感じです。
ブレない軸がキチンとあることが大前提ですが、その上で時代の流れに沿うように変化、対応していくスピードと柔軟性がないと誰からも愛想つかされちゃう、風景の一部になってしまうんじゃないかとボクは思っています。
既製服の開発スピードは恐ろしく早いし、その改革していこうというマインド、想い、情熱はハンパないのです。
どっちの業界にもいたのでそれがよーく分かるのです。
そのスピードと変化に対して臆することなくチャレンジしていくマインドはボクのようなオーダーメイドの世界に身を置く者にも大事な部分でしょう。
- どっちの世界にも一長一短はあります
これは当たり前です。
何かを手に入れるためには、何かを捨て去らなければならないときがあります。
オーダーメイドの世界にも、既製服の世界にもどちらにも言えること。
これをどう融合していくのか?
それがボクの考えている、究極の「営業支援スーツ」という名のオーダーメイドスーツです。
先日六本木界隈で市場調査をしながら思っていたのは概ねそんなこです。
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