土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
ボクがボクの為に開発したモデルがあります。
それがターナースペシャルカットモデルです。
体型の特徴であるなで肩で前肩であることを活かした作りのモデルです。
通常のジャケットではどうしても着心地がしっくりこないこの悩みを突き詰めていくとイタリア南部地域の考え方にたどり着き完成しました。
イカリ肩体型、反身体型の人にはまったくオススメ出来ないのですが、ボクと同じようなお悩みをお持ちでしたらぜひ試してもらいたいモデルです。
今日はこのモデルをとっても気に入ってくださり、ずっと愛用してくださっているTさまよりご承諾をいただきましたので、画像でご紹介します。
- 着用ストレスを感じないターナースペシャルカット
画像をご覧いただくとTさまもボクと同様にかなりのなで肩です。
そして前肩(肩先のアームジョイント部分の腕の骨が前方に出ている)です。
これは体型的なクセでして、欧米人に特に多いのですが、日本人にはさらに特殊なこの骨格の方が一定数いらっしゃいます。
ボクもまさにこの体型でして、一般的な日本人向けの型紙はどうしてもしっくりこない。
どうしてもストレスに感じてしまい、すぐに脱ぎたくなってしまいます。
それをクリアしたのがこのモデルです。
ストレスを感じる部分、つまりワキの窮屈さ(なで肩)、肩先のアタリ(前肩)の部分をスポッとハマるように調整してあります。
よく着心地が悪いのは小さいからだと思い込んでしまう方もいらっしゃいますが、それは逆効果になります。
なで肩の場合は肩幅、アームホール、アームが大きすぎるとむしろ腕が上がらなくなってしまいます。
関節の可動域を加味しながらフィットさせるほうがストレスを感じない快適な動きが可能となります。
伸縮性を基本とするスポーツウェアとは違いますから、あくまでもテーラードジャケットとしてのフィット感です。
もう一つ大事なのが前身頃と後見頃のバランス取り、欧米人は横から見たときに重心が後よりになっている場合が多い。
つまり胸板が厚いのに対し、日本人は前よりになっている場合がほとんどです。
簡単に言えば胸板が薄く、背中部分のほうがボリュームがある。
なのでそのまま舶来モノを着用してもサイズの違いを無視したとしても前後のバランスが崩れてシルエットが綺麗に収まらないことがあるはずです。
オーダーメイドですからその前後のバランスも調整して完成したのがこのターナースペシャルカットモデルなのです!
結構な自慢話になりました(苦笑)
そんな小難しい話はどうでもいいですよね。
このカッコ良さ!
これが全てでしょう。
優しく体にフィットする感覚と適度にウエストをシェイブさせたシルエット。
衿幅は少し太めに、ゴージラインも高めにした段返り3つボタンジャケットです。
突き詰めていくと、実はナポリ系に通じていた、というより答えを合わせていくとここにたどり着きました。
ナポリの雰囲気を感じていただけるジャケットがこのターナースペシャルカットです。
もしなで肩と前肩でお悩みでしたら、ぜひご相談ください。
そのお悩みを一緒に解決しましょう!
そして長所として自慢できる一着を手に入れて下さい!
ココアッソは予約制のスタジオにしておりますのでお困りごとやお悩みをしっかりお伺いして解決に導くサポートをしております。
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