土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
世の中どこでもスーツが販売されています。
既製品であれば量販店でもセレクトショップでもアウトレットモールでも色々なところで手に入れることが出来ますね。
便利な世の中ではありますが、オーダースーツでしか手に入らない生地があるとしたら・・・
それもパターンオーダー屋さんではなかなか仕入れられないような生地もあるとしたら・・・
実は本当にスーツ好きの人にしかご紹介しない生地というのもあるのです。
それがコチラ↓
イタリアのカノニコ社の21ミクロンというこの生地がまさにコレにあたります。
これの何がスゴイのか?
夏物のシャリ感のある生地でありながらずっしりとくる重量感とハードな風合い。
スーツがお好きな方にしか勧められない逸品なのです。
まず既製品では採用していないでしょう(もしかしたらあるかもしれませんが)。
普通のパターンオーダー屋さんでも扱っていないでしょう。
イタリア産の中でももっとも知名度があって、既製品にも大量に供給しているカノニコ社は実はこのようなマニアックな生地も生産しているんですね。
ちなみに21ミクロンとは原毛のクオリティでいうとSuper表記ではおそらく60’Sくらいになるでしょう。
120’Sあたりが現代の基準になっている中で、このあえて骨太な原毛も使用し、さらに4PLY(プライ)といって4本の糸を一本に撚り、さらに強撚糸として仕上げて平織り物にする。
これによって目付は410gとイタリアはおろか英国でもなかなかやらない超クラシックな織物なのです。
もちろんこれだけハリのある生地ですから仕立映えは最高です。
パリッとしていてシワとは無縁の王道のスーツに仕上げることが出来ます。
スーツ好きなら間違いなくピンとくるはず。
オススメです。
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