土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
どんなスーツを作れば良いですか?
シンプルにして一番難しい質問がこれです。
仕立屋さんによってその後が大きく変わっていく一番最初のスタート地点となる部分でお迷いの人は結構いらっしゃいます。
みなさん誰もが同じです。
そんなよくあるご質問へのご回答が今回のお話です。
- 最初はイメージがしにくいのは当たり前
冒頭にも申し上げました通り、よくあるご質問として、どんなスーツを作れば良いのか?という話は多いんです。
ボクの場合は営業支援スーツと称している仕立屋ですので、色々と小難しいことを言っているイメージもあるかもしれません。
結構分かりにくく敷居が高いという印象もありましたというお話しも頂戴します。
実際は表裏が好きではないのでこのまんまのありのままなのですけどね(苦笑)
そこでオーダースーツのベテランさんには当たり前なことでありますが、最初に疑問に思う基本的なことついて少し列挙してみたいと思います。
・どんなスーツを作ればいいのか?
・どんなスーツが作れるのか?
・事前に何か持参するもの(手持ちのスーツ)はあるのか?
・何を着ていけばいいのか?
・当日は何をすればいいのか?
・初心者で何も分からないのですが?
と、とりあえずこんな感じでしょうか?
では、ひとつづつご説明していきますね。
・どんなスーツを作ればいいのか?
そもそも論なのですが、用途は本当に様々で色々なご要望があります。
営業支援スーツと謳っている以上ビジネスでご着用したい方が多いのですが、それ以外にご新郎衣装、フォーマル全般にパーティ衣装から普段着のご相談まるっとお任せなどなど多岐に渡ります。
大きくは言えませんが、舞台衣装、選挙対策等々も実は作成しています。
その上でまずどんなスーツを作ればよいのかと問われれば、最初にボクから質問します。
用途は何ですか?
よーく深く掘り下げていくと、なんにでも使える一着という漠然としたイメージから段々と絞り込んでいけると思います。
その絞り込んだ先にあるのが用途です。
ここが明確になればなるほどそのどんなスーツなのかが見えてくるでしょう。
あとはそれを形にするのがボクの仕事になるわけです。
・どんなスーツを作れるのか?
この世に存在しないデザインや形は作成出来ません。
さすがにそれはデザイナーの領域になります。
ボクが出来ることはスーツであったりジャケットなど形が存在するものが対象になります。
またその派生としてのご質問であるのが、芸能人の衣装のコピーが欲しいというのがあります。
そのデザインによってはある程度までは似せて作成をすることは出来るかもしれませんが、そのままコピーは作成出来ないです。
ボクに限らず仕立屋はあくまでも仕立屋ですので、コピーを作成することとは違うところにあるということですね。
逆言えば、トレンドどころなどのデザインを取り入れたいといった部分はかなり自由度が高く作成することが出来きます。
それも限度はありますが、雑誌等で仕掛けているマーケッターの仕様などは結構いけるでしょう。
ただし、ボクにはボクの作成するスタイルがありますので他に気に入ったスタイルがあるのでしたらそのお店に行かれたほうがよいです。
ですので、あくまでもボクが作成させていただくのはボクの考えるスタイルのスーツ類というのが望ましいといいますか、あまり過度なご注文は避けていただけると幸いですね。
・当日何を準備して、何を着て、何をすればよいのか?
特に特別な準備は必要ございません。
また、かしこまると疲れてしまいますからリラックスできる普段の服装でお越しください。
その時に、冬場においては採寸をする関係上、上着は厚手のセーターはなるべく避けて下さい。
パンツは試着できるものをご用意していますので、ジーンズなどの厚手のものでも大丈夫です。
そしてもしご面倒でなければ今お使いのスーツなどを着用されてお越しいただけますと、より好みを把握しやすくなりますので助かります。
もちろんなくても問題ありません。
そして当日はゆっくり過ごして楽しんでいただく!
これだけでオッケーです!
・初心者で何も分からないのですが?
これは最初のどんなスーツを作ればよいかの続き的になりますが、そこをもう少し絞り込んでみましょう。
具体的には2つ質問させてください。
いつ(季節)着たい?
スーツに求める要件を一つ上げるとしたら?(用途はなにか?)
この二つを明確に出来ると一気に話が進んでいきます。
どうしても最初は全部盛り的な、すべてをカバー出来ると言いますか、例えば仕事にもフォーマルな場でも普段着でも春でも夏でも秋でも冬でも、いついかなる時でもバッチリ対応できる超欲張りな一着を求めがちになってしまうかと思います。
ハッキリ言って無理ですよね。
というかここまで読み進めて頂いていらっしゃるならばなんとなくそうだよなぁとご理解されていらっしゃるのではないでしょうか。
なんでもこなせるというのは、いわゆる器用貧乏になってしまい、なにがしたい一着なのかが分からなくなってしまいます。
それを絞り込むのです。
具体的に何月に使いたいかを考えてみると、スーツに求めるよう要件(例えば軽さとか、暖かさとか)が見えてくるはずです。
そこにその用事を当てはめてみると、夏場に出張で北海道に行き商談をする(冬場に沖縄に行く)とか、普段のローテーションの仕事服の春(秋)物が必要だったとかが見えてくるのではないでしょうか。
こんなことを考えてみると答えが見つかりやすいですね。
もちろんボクに会う前に決めておけよ!ってことじゃありませんから、ご安心を。
それを時間をかけてじっくり紐解いていきましょう。
ゴールが見えてきますから。
もし見えなくても、ボクの脳内シュミレーションでは3Dモデリング出来ますので、信頼いただければ幸いであります。
ですので、アバウトで良いので大まかに季節とかをイメージしておいてもらうと良いでしょうか?
そんな感じです。
オーダースーツとは答えのない答えと言いますか、十人十色みんな求めるものは違います。
だからこその注文服です。
そして間違いなく言えるのは、いきなりゴールを求め過ぎないことでしょうか。
スーツは結構繊細な服装です。
そして自分の心にそのまま響くのが衣服です。
今の感情や感覚、そして立場や立ち位置と未来の自分は変化していく可能性が高いです。
オーダースーツを着用していただくと、少しづつその変化を感じられるはずです。
だから注文する前に考えていた方向からチェンジすることも結構ありえるのですね。
ですからいきなりゴールを求めるよりもその過程を楽しめるくらいの間隔で少しづつ無理なく、オーダースーツと付き合っていくというのをおススメしています。
もしビジネスでスーツを着用されるのでしたら、ほとんどの時間を共に過ごす服装になるのではないでしょうか。
それであれば自分の気持ちを高めてくれる、背筋を伸ばしてくれる、一緒に目標に向かって歩んでくれる一着を徐々に増やしてみる。
どんなオーダースーツも自分が着ることによって結果になるわけですからね。
そんな自分に寄り添ってくれるスーツを作成していく。
これが最良でははないでしょうか。
ココアッソは予約制のスタジオにしています。
なかなか相談しにくいことや、お悩みもあるかと思いますが、しっかり時間を確保してそのお困りごとを解決できるように取り組んでおります。
まずはお気軽にご相談くださいね。
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