土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
あっという間の5月突入です。
今年はみなさん楽しみなゴールデンウィークなのではないでしょうか。
久々に帰省に旅行にイベント盛りだくさんなのかな。
思い出を沢山作ってくださいね。
そして我々ビジネスパーソンはその先も考えておきましょう。
そう夏の軽装化ですね!
- 2023年のクールビズについて
1.室温の適正化とその温度に適した軽装などの取組を促す「クールビズ」については、長年の実施により社会慣習として定着していることや現下の気候等を踏まえ、ここ東京においては、毎年、5月1日~9月末までの期間で集中的に実施いただくよう、国民の皆様に呼び掛けていきます。
2.国民の皆様におかれましては、日々の気温や仕事環境等に応じて、適正な温度での空調使用と各自の判断による快適で働きやすい軽装に取り組んでいただくようお願いします。
3.また、TPOに応じた服装の自由化や、サステナブルファッションの積極的な選択についても、「クールビズ」に合わせて是非実践をお願いします。
4.さらに、夏本番に先立ち、明日から運用が始まる熱中症警戒アラートの活用やエアコンの適切な利用など、熱中症予防についても対策をお願いします。
-環境省の報道資料 2023年4月25日付より-
環境省より報道資料が発表されました。
みなさんにとってクールビズとはなんですか?
というよりそもそもクールビズって覚えていますか?
資料から環境省のHPに飛べるようにしておりますので、一度ご覧いただくと様々な情報がありますから面白いはずです。
要約すると2005年に地球温暖化を防ぐために二酸化炭素の排出量を抑える国際的な枠組みの中で取り決めがありました。
日本は6%減らしますと約束した手前、当時の小泉政権及び小池環境相によってチームマイナス6%なるキャッチコピーが生み出され、そこにエアコン温度を28度にすればいいんじゃね?という市民参加型のエコ推進運動をおこし、その一環として一般公募したフレーズがクールビズなのです。
これは、それまでアパレル業界が仕掛けてきたトレンドやヒット商品の開発とはまったく違う政府主導の仕掛けを端に発した全く新しい服飾文化となり、現代の日本の夏の風物詩として認知されて現代に至ります。
当時を知る人は思い出しましたか?
あの劇場型政権のノリノリな謎のファッションショーを。
クールビズという当時の着こなしは決まったことや服飾のルールや身だしなみのマナーなどはまったくないところからスタートしているんですよ。
ファッションではないのです。
そこに後追いでアパレル業界がついてきたので、装いのマナーも存在しないのです。
当時はバブル崩壊の失われたなんとかの中にある中で久々のビジネスチャンスと踏んだアパレル業界とあの劇場型のなんでもノリで決めちゃう政権の思惑が合致して、ノーネクタイに始まり派手なボタンダウンシャツになっていき、開襟シャツ、アロハなどのビジネスではないスタイルまでは取り込まれることとなり、現代のビジネスなのかカジュアルなのかの線引きが出来ない人が溢れる世の中になっているというわけですね。
今はアロハでお仕事は流石に環境省のみなさんでもしないはず。
でもそんな時代もあったんですよ。
そして2023年はどうなるのか?
環境省の報道資料にもあるとおり、このクールビズという言葉は存在し続けます。
それは単にエコに配慮するということに留まらず、サスティナブルなライフスタイル全般を目指しましょうという取り組みに対するフレーズになっているからですね。
ビズとはありますが、ただのビジネスや仕事ではないということです。
それは即ち仕事服も次世代につなげることが着こなしを意識しましょうということです。
サスティナブルとは持続可能なという意味です。
使い捨て、また作るという消耗ではなく、リサイクルもはじめ循環可能な環境を構築することです。
服飾は相反する存在と言われていますが、そうではないとボクは考えます。
一つのアイテムを大切に使うこともサスティナブルです。
愛情も持ってお洋服と接することが次につながるのかなと。
夏の軽装化はカジュアルではないです。
ただだらしなくてもよい時代はもう過ぎ去っています。
ビジネスに取り組む姿勢を、自分のお仕事はなんなのかを表現するツールが服装です。
エコに配慮しながら相手への思いやりを身だしなみで整える。
これが「装い」です。
自分は快適でありながら、相手には正しく自分を伝えることが出来るスタイルが夏の軽装化であるクールビズのあり方
これが2023年の夏の仕事服ですね。
今年の服が決まらない・・・
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