インポートと国産ではどちらが良い生地なのか？

土方洋（ヒジカタヒロシ）ニックネームのターナーです。

ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。

ココアッソで扱っている生地は現状では圧倒的にインポート物が多いですが、国内産の生地もお取り扱いしています。

果たしてどちらが良い生地なのでしょうか？

インポートと国産ではどちらが良い生地なのか？

ココアッソに限らず大手チェーン店から個人店まで日本にあまねく存在する仕立屋さんのほぼすべてがインポート生地を中心に扱っています。

もっと言えば、既製品もその産地はさておきインポート物が大部分を占めているでしょう。

圧倒的インポート物が強いという現実が存在します。

では、果たしてインポート物のほうが優れているのでしょうか？

流石に紳士の国であるハリソンズの黒は秀逸です。

ボクが信頼する葛利毛織の濃染素材も非常に良いです。

これはあくまでも感じ方や捉え方、何をもって良しとするかという主観がどこなのかによって答えは変わってくるので、ボクなりの価値観での答え。

どちらも良い

これは国内だろうが海外だろうが、その産地や国籍は関係なく、正しく誠意をもって織り上げられた生地は等しく良品です。

一般的な解釈として、国産は安物的なイメージが広まっているとボクは思っています。

そしてインポート物、特にイタリアであったり英国産というと無条件で良いもの的な印象を受けているはずです。

確かに生地に限らずどんな製品であってもイタリアや英国国旗のマークとかが記されていると良いもののような気持にさせられちゃいますよね。

間違ってはいませんが、正しくもないのです。

要はちゃんと織り上げているかどうか？

これがどうかが問題ということですね。

国内にもまだ頑張って織物を作り続けている毛織物会社は存在します。

どうしてもライバルとなっているのが海外といってもアジア圏が対象国になっている関係上、知名度のあるインポート生地と比べると見劣りは致します。

ですが、そうじゃない国内生産の織物も存在していまして、それは非常に優秀です。

質感は見劣りするどころか触れれば誰もがわかるくらいにすごく良い生地です。

すごく良いのですが、なかなか一般のレベルにまで届いていないので、誰も気が付かない。

というよりも、仕立屋ですら知らないところがほとんどでしょうね。

また逆に言えば、目の肥えた日本人に対して粗悪なインポート物生地は成り立たないので、ほぼ出回ってはいないはずです。

見えない裏世界では出回っているのかもしれませんが、少なくともボクは知らないです。

まとめますと、インポート物と国産の生地の品質の差は全くないというのがボクの見解です。

優秀な生地は産地ではなく、どれだけ真面目に織り上げられているかということ。

言い換えれば、見掛け倒しなインポート物もたまに見かけますが、粗悪品はもう存在していないでしょう。

ただどんなに生地として優秀であっても、色柄のセンスがあるかどうかは別問題。

これはどうしてもイタリアであったり英国産の生地のほうが一枚も二枚も上手なのは間違いない。

これがマネできたら国産最強になるのですけど・・・ね。

ココアッソでは生地選びはその生地の特徴や特性をご説明しています。

産地ではなくて用途にあっているかどうかというところからセレクトしています。

それが最終的には結果に結びつく営業支援スーツとなります。

もっとも沢山ある生地を眺めているだけでも十分幸せになりますよ！

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土方洋

「私の役割は、オーダースーツによって自信をつけていただき、成績をあげていただくこと」をミッションに掲げ2014年11月創業する。独自の採寸には定評があり、また圧倒的な提案力でその人の魅力を最大限に引き出すことに全力で取り組んでいる。土方が生み出すスーツは、スペックやブランド至上主義のオーダー業界とは一線を引く、「体験」を売る独自の手法をとる。オーダーをすることの工程そのものを楽しむことから始まり、完成してからも楽しめるのが特徴。ココアッソは手間のかかるオーダー屋です。そのかわりに、あなたの気分がよくなる、あなたの成績がよくなる、あなたの評価がよくなる、そんな一着を仕立てる。を口癖にしている。