土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
先日、いつもお世話になっております縫製工房さんをお伺いしておりました。
その時にお話していたこと。
一般的なスーツ自体はもうコロナ前まで回復しない。
日本における既製品のスーツの約7割を占める紳士服専門店もその影響で退店が加速している。
円安がこのまま進行するとなると、中国よりも日本で縫製したほうが安くなる。
工房における職人の育成の大変さと雇用を維持するためには給料を上げるしかない。
ということで、スーツ市場全体の規模縮小と相反するオーダーメイド市場の活気と職人の育成と確保という難題をどうやっていくかという答えのないお話をしておりました。
どの業界もそうですが、人手不足は深刻です。
スキル職業におけるこの人手不足はかなり深刻なのです。
ミシンでまっすぐ縫うだけでも実は物凄く難しいのですよ。
これは経験則なので家庭用はちょっと分かりませんが、工業ミシンは簡単にはマスターは出来ません。
一着のスーツを完成させるにはそんな修行をしてきたマイスターたちが本当に大切なのです。
そして一人じゃありません。
多くのマイスターが必要です。
その為にはやっぱりプライドをもって活躍してくれる為、安心して夢を持って生活が出来るお給料が欠かせないのです。
為替の動きも、各種コストの値上げも一つとしてプラスにはなっていませんが、やはりコストの話は避けては通れません。
ボクはプライドをもってココアッソのスーツをお仕立てしております。
世界に一着しかないスーツです。
最高の一着です。
人生を変えることが出来る一着。
その為には手抜きはしたくない。
コストを下げる為に人を減らす、人件費の低い国を渡り歩くのは言語道断です。
しっかりと未来を見据えて、価値を想像していきたいなと。
とりとめがない話ですが、簡単にまとめれば、ココアッソはちゃんとした本当のスーツをこれからもお仕立てしていきます!ということでございます。
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