土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
略礼服というフォーマルが日本にはございます。
日本独自に発展したフォーマルウェアとしてすっかり溶け込んでいます。
この略礼服にもベストを追加するだけでその格をグンと上げることが出来ます。
- ベストを追加するだけ
略礼服というのは日本独自の価値観での格式ランキングを表現した言い回しです。
そもそもこの洋服という欧州圏や米国圏でこのような表記はありません。
日本のみ存在するある意味便利でもあり、微妙でもある表現ですね。
ボクは素晴らしい文化だと思います。
この略礼服は冠婚葬祭どのような場面でも着用をすることが出来るという非常に優秀なフォーマルです。
そもそも日本に根付いている文化、習慣、風土に戦後復興における米国文化の流入があるからこそ生まれたのであって、決して略礼服が格下というわけではありません。
正礼装、準礼装、略礼装なんてそもそも我々一般人にとってはそれほど気にする必要もありませんからね。
人生において余程立場上の必要性が無い限り、モーニングやイブニングコートは着用する以前に見たこともないのではないでしょうか。
ディナーパーティーでタキシードはあるかと思いますが、ディレクターズスーツなんてもう時代じゃありませんしね。
そういう意味で、略礼服は立派なフォーマルであると仕立屋であるボクは理解しております。
これがダメなら何すればいいんですかって話ですから。
とはいえ、そのままではやっぱり面白くないと言いますか、ちょっと物足りないですよね。
そんな時に有効なのがベストです。
そうスリーピースにするだけで格式がグンと上がったように見えるのです。
たったベストを追加するだけですからね。
- 冠婚時に使い、葬祭には使わない
ポイントは簡単です。
慶事、つまりお祝い事にぜひベストを追加してみて下さい。
この時にお祝いですからシルバーなどがよいですね。
どうでしょうか?
たったこれだけでイメージが変わると思いませんか?
お祝いの席であえて目立つようなことをする必要はマナー的にも必要はありませんが、華やかさを演出することはむしろ好ましいでしょう。
さりげない大人な装いとしておススメです。
一つ注意としては、弔事、つまり通夜、告別式、法事にはベストは不要になることを覚えておいてください。
この場合は無味乾燥であることが望ましいからですね。
ベストと言わずタイピンやカフスも不要ですし、ネクタイにディンプルを付けることもしないのが正解です。
- まとめ
略礼服は立派なフォーマルウェアです。
それにほんの少しアレンジを加えて華やかさを演出してみましょう。
ベストを一枚加えてみる。
たったそれだけで、大人礼服の着こなしの完成です。
お試しくださいね!
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