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ポケットの閂(カンヌキ)にあるステッチをDカンと呼びます

土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。

ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。

たまにはパーツのお話し。

ポケットの淵の部分は解けたりしないように補強をします。

それを閂(カンヌキ)留めと言います。

このフラップの端にある留めをカンヌキと言います。

パッチポケットも通常はこのカンヌキで補強します。

どんなポケットであろうがほぼ間違いなくコレがあります。

普段からカンヌキを意識している人はまずいらっしゃらないはずですが、とても大切部分なのです。

これがないとあっという間に破けてしまいますからね。

一番負荷がかかるのがこの淵の部分ですので、まさにカンヌキをかけておくということなのですね。

そしてジャケットのフロントポケットに関しては、本来は使うことを前提としていませんのでまず破れることはないはずです。

極稀にこの部分の補修のご相談はありますが。

それよりも負荷がかかるのがやはりパンツでしょう。

物理的にどうしても痛みは進行してしまいやすいのがパンツのポケットです。

それを補強するために通常パンツのポケットのカンヌキ部分はもう一歩踏み込んだ仕様にしています。

それをDカン留めと呼びます。

読んで字のごとくDの形に追加でステッチをいれておくという仕様です。

見たまんまですね!

これによって負荷を一極集中から分散させるようにという意図をもった加工ですね。

これによってぜったに破けないということはありませんし、実際にどの程度の性能差が生まれるのかは正直なところデータ不足で何とも言えませんが、いくらかの違いはあるはずです。

それでも経年使用で破けてしまうところではあります。

実際にココアッソではお直し全般を受付ておりますが、その中でとても多いのがこのポケット淵のあたりの破れですから。

なかなかに難しいところではありますが、補修としてミシン刺しで破けの進行を留めるしかないです。

破けない人はまったく破けないのですが、破ける人は破けてしまうのがこのカンヌキ部分です。

衣類である以上、永遠に新品状態で維持をすることは不可能ですが、いかにして長期間着用することが出来るかから考案されたのがこのDカンと呼ばれるカンヌキです。

当然ひと手間かかっていますからね。

そんなことを思い浮かべると、今使っているスーツやジャケット、パンツも愛着を持って使っていただけるのではないでしょうか。

些細なパーツにも意味があるってことですね!

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「私の役割は、オーダースーツによって自信をつけていただき、成績をあげていただくこと」 をミッションに掲げ2014年11月創業する。 独自の採寸には定評があり、また圧倒的な提案力でその人の魅力を最大限に引き出すことに全力で取り組んでいる。 土方が生み出すスーツは、スペックやブランド至上主義のオーダー業界とは一線を引く、「体験」を売る独自の手法をとる。 オーダーをすることの工程そのものを楽しむことから始まり、完成してからも楽しめるのが特徴。 ココアッソは手間のかかるオーダー屋です。そのかわりに、あなたの気分がよくなる、あなたの成績がよくなる、あなたの評価がよくなる、そんな一着を仕立てる。を口癖にしている。

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