土方洋（ヒジカタヒロシ）ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
パンツの裾の仕上げ方法について。
ストレートな仕上げのシングルカフス。
折り返しのあるダブルカフス仕上げ。
一般的にはストレートなシングルか折り返しのあるダブルカフス、略してダブルのどちらかを選択します。
どちらが正解なのでしょうか？
答えは、どちらでも正解です！
- 気分で決めてオーケーです
どちらを選択しようがまったく問題はありません。
現実問題として特殊な事情が無い限りどちらを選択しても大丈夫です。
唯一フォーマルだけはシングルないし、モーニングカット（シングル仕上げの一種）にする必要がある位です。
ここから少し掘り下げてみましょうか。
現代においてこのシングルもダブルも気にする必要はまったくないことではありますが、大昔はそうではなかったのです。
大昔の男性の基本パンツは今で言うところのカプリパンツのような形が基本でした。
ようは膝下くらいまでのパンツですね。
それに白のストッキングをするという。
ま、現代ではドン引きされちゃうようなスタイルですが、当時はそのふくらはぎのヒラメ筋を魅せつけるのがモテるポイントだったとか。
それが段々と今のパンツスタイルのように長くなり、第一次産業革命と共に現代に通じるスタイルになっていきます。
この時は基本はシングルしか存在していませんでした。
特に貴族階級においてはこれは絶対だったわけです。
ですからフォーマルウェアはシングルオンリーというわけです。
ダブルの起源は諸説あり、雨に濡れて裾をまくり上げていたからとか、レイバースタイルだったなどがありますね。
これが現代においてはどちらも問題なしということになっているというわけです。
気分で選んでオーケーなんですよ。
そんな大昔のウンチクで決めるようなことはありませんし、たまにそんなことを言うコンサル系もいらっしゃいますが、スルーして構いません。
- ぶっちゃけどっちが人気がありますか？
気分で決めろと言われても、どうしようか？と悩むのは当然です。
どっちでも良いとか投げやりなことをいうんじゃねーよ、と感じる方も多いことでしょう。
そこで、ココアッソではどちらを選択される方が多いかを発表します。
迷われた方は・・・
ダブルが多いです。
感覚的にはほぼダブルでしょうか。
明確に指定される場合は除いて、どちらかを迷われた場合のはなしです。
この理由は実に単純であります。
ボクがダブルだから。
フォーマルを除き、ボクが自分で着用するパンツはすべてダブルで仕上げます。
ですから、ボクのスタイルをご覧になり、そう判断されるってことですね。
- まとめ
まとめるほどでもありませんが、裾口の仕上げはシングルもダブルもどちらを選択しても問題ありません。
フォーマルだけ注意ください。
個人的にはダブルの仕上げの方が好きではあります。
重さでダブつかないからですかね。
ただここにきて、パンツの丈の長さや、裾口の幅を極度に補足したり、または広くしたりすることがあります。
そういうことをカスタマイズするのがオーダーの楽しみではありますからね。
そんな場合はそのおこのみに応じてどちらが良いかをボクが選択することもあります。
無理強いはしませんが、バランスが良いほうがキレイに仕上がります。
ということで、迷ったらボクに相談してください。
カッコ良いパンツスタイルで周りを魅了しちゃってくださいね！
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