土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
オーダースーツを初めてお納めさせて頂く際によく話していることがあります。
少しづつ揃えていきましょう
今日のタイトルですね。
そのまんまの意味なんですが、結構大切なことなんですよ。
- 少しづつ揃えていく意味は?
これは人によって状況が違いますのでひとくくりには言えない部分ではありますが、ボクは基本的に少しずつ揃えていくことをご提案しています。
理由はいくつかあります。
一つ目は一気に揃えてしまうと、再び同じように一気に揃える展開になってしまう可能性があるから。
オーダースーツといえどあくまでも衣類ですから、永久に劣化せずに着用が出来ることはありません。
その頻度によって差はあれど、実用着用されていればいつかは寿命がきてしまいます。
そうなった時に再び同じように一気買い揃えるなんてことが・・・結構これはあるある話なんですよ。
二つ目の話として、こっちがとても大切なのですが、スーツを知ってもらいたいというのがあります。
どういう意味かと言うと、ボクが仕立てたスーツとそうではないスーツとの違いを知ってもらいたいのです。
なぜ着心地がこれほど違うのか?なぜスマートに見えるのか?デザインやシルエットなどを比べてみてもらいたいのです。
それは即ちスーツに興味を持ってもらうことがスーツを知ってもらいたいといことになります。
これを知ることで、今までのようなスーツの扱いをしなくなるはずです。
日頃のメンテナンスやクリーニングなども今までスルーしていたことが見えてくるはずです。
そうすることによって、そのスーツを大切に着用していただけるとボクは考えています。
当然ボクの仕立てたスーツの方が圧倒的にカッコ良いですから、今まで着用していたスーツを切り替えたくなってきて欲しいというのもありますけどね(苦笑)
その為には一気に買い揃えるのではなくて、少しづつ揃えいくのがよいです。
その差を知ることはモチベーションにもなりますから。
そして三つ目として、次のスーツをどうしていきたいかが見えてくるということでしょうか。
一着作成したからそれで完成ということはありません。
微妙なサイズ感であったり、シルエットやデザイン、そしてチョイスする生地の色柄などの自分の中に存在する好みが変化してくるのが分かるはずです。
段々それが分かってくることでしょう。
次に作成するべき方向が変化してくるかもしれません。
その為に慌てずに少しづつ揃えていくということですね。
オーダースーツと向き合う時間はとっても楽しいです。
単なる作業服にすることなく、毎日幸せに感じる一着を長いスパンで揃えていくのも楽しいです。
目標にもなりますしね。
ココアッソはそういうちょっと長いお付き合いをしていける仕立屋でございます。
オーダースーツに関する気になることがございましたらお気軽にお問い合わせくださいね。
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