ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
今回は少しお客さま紹介をさせて下さい。
金融関係をクライアントに持ち、そのお仕事柄スーツが必要でいらっしゃる非常に紳士なFさまの逸品です。
極めてクレバーでオーセンティックなお仕上がりをさせていただきました。
それが必要だからですね。
- クールビズだからといってわざわざだらしなくしなくて良いのです
世の中スーツを着用しないことがクールビズと思われていらっしゃる方もおおいのではないでしょうか。
確かにスーツを着用する必要がない職業は多くあり、その場合はスーツはむしろマイナスになってしまいますよね。
ところが、本来スーツを着用する必要がある職業、立場でありながら、スーツ不要論のような情報に踊らされてしまって中途半端になってしまっているのが現在の世の中の大局ではないでしょうか。
それがダメというわけではありません。
それに迎合する必要はないのです。
正しく装うこともまたクールビズなのです。
決してノージャケットにノーネクタイが全てではないんですよ。
- ポイントは相手が涼しげに感じてくれるようにすること
ということでお仕上がりの姿を見てみましょう。
そのお仕事柄奇を狙わずにあくまでも正統派です。
イロモノ系ではないのがFさまにとっての装いだからです。
そこにどう涼感を魅せるかということがポイントです。
そう、相手からむさ苦しい人に思わせてしまっては意味がありません。
それはただのやせ我慢のファッションです。
それはなくてボクの定義する装いは相手がいることによって成り立ちます。
相手から好感を得られる身だしなみが装いということです。
クールビズという言葉が浸透している現代においては、涼し気に感じてもらうことが必要ってことですね。
そこで今回はキーカーラーとなる寒色系の色味を使うということに重きをおきセレクトしました。
今年のファッションの世界では茶系の色味を含む黄色ベースを仕掛けにしていますが、無理してこれを使いませんでした。
元々Fさまの肌質からして相性の良いのは寒色系ということもありますけどね。
一着目は深めのネイビーのチェック系で派手というよりも真面目に見えるようして圧迫感を無くすようにセッティング。
二着目はライトグレイで軽さを出しつつも見えにくいのですが、薄く青みのストライプを入れた生地による視覚的な涼感効果を狙います。
これだけでも良いのですが、ホリゾンタルカラーのシャツは白が薄いブルーを使い爽やかさを引き足せさせます。
ネクタイは薄くせずにあえて濃紺にすることによって安っぽくない上質感を出すことが出来ます。
こうすることで全体のトータルの質感によってむさ苦しさ、安っぽく我慢している感を無くし、もう一つ上のクラスの立ち位置である質感を得ることが出来るようになるということです。
視覚効果とはそういうことなんですね。
クールビズシーズンこそ装いは手を抜かない身だしなみを考えてみると好感度がグッとアップするでしょう。
極度のカジュアル化から正統派のスタイルに回帰しているのが現代のクールビズシーズンの流れです。
より一歩踏み込んだ視覚効果を使って涼しく魅せるような組み合わせがおススメです。
今回のFさまの逸品もいい感じになったのではないかと思います。
ぜひガンガン(休ませながら)使って下さいね!
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