ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
オーダースーツとはこの世に一着しかありません。
当たり前ですけど。
その当たり前のすばらしさ、凄さをもうちょっと知ってもらってもいいのかなと。
- 時代はオーダースーツに流れている?
アパレルの衰退ぶりが顕著になっています。
2018年度の大手の紳士服上位3社が軒並み赤字転落というニュースは驚きました。
全滅ですからね。
一時的な部分であるにせよ、かつての勢いが戻ることは現実的にありえないわけです。
それはスーツに対する価値観や用途が変わってしまったから。
それを助長していたそもそもの業界にも責任はありますけどね。
大量に安価で作り続けていれば終わりは来るもんです。
そんなのは10年以上も前から分かり切っているのに変わることなく続けていますからね。
スーツを必要としない世界にしてしまった功罪は大きいんじゃないでしょうか。
そして、どこに目をつけたかと言うと、オーダースーツ。
かつて否定して既製服を量産してきたのにね。
時代はより個性を重視したモノからコトに変化しています的なね。
- かつてのオーダースーツと現代のオーダースーツは別物
業界がこぞって再構築しているオーダースーツはまったく別物です。
何故ならかつて存在していたオーダースーツの仕組みはほとんど絶滅しているから。
生き残っていない。
今あるのは既製服のあくまでも延長線上でのお話。
基本拡大戦略はやめられないですし、規模縮小もかんがえられないわけです。
売上構成比の品目を変えるだけですから、やり方は変わりませんし、出来るわけがない。
そんなに既製服のライン生産と同じようにかつてのオーダースーツは作れないのです。
だから今あるのは最大効率を仕組化したセミパターンオーダーと言った方がいいかもしれませんね。
それがこれからの時代のオーダースーツ、もっと言えばスーツになるのかもしれません。
ただコストありきに世界は相変わらずなので、誰かが泣いている事実はそのまま引き継いじゃっていますから、永続するのは・・・
どうなんでしょうね。
- オーダースーツとはこの世に一着しかない
ボクの考えるオーダースーツとはカスタムスーツです。
当然コスト無制限というわけではなくて、限られたコストの中でどこまで理想を形に出来るかを追求すること。
またその一着を作り上げるまでの時間そのものの価値を感じてもらうこと。
そして、その一着に関わる全ての人が等しく対等に幸せになれること。
誰かの犠牲の上の裸の王様は存在しえないということ。
確かに手間も時間もかかりますし、色々とボクから要求することも多々ありますが(苦笑)、そういう共通した時間を過ごさせて頂き出来上がったスーツこそ、まさにこの世に一着しかない真のオーダースーツになるのかなと思います。
大事に使ってくれる一着。
いつも気分よく羽織れる一着。
自信、プライドを持つことが出来る一着になるのかな思います。
今日はただの日記のようですね(苦笑)
でもね、ずっと前からボクは常にそういう想いでスーツをお仕立てさせていただいていますし、これからもこれは変わることはないのです。
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