ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
夏でもジャケットを着用したい!
シャツだけじゃ物足りないし、ちょっと恥ずかしい・・・
だけど、ただのジャケットは着たくない。
そんな想いから一着作成してみました。
- きっかけは昨年のとある出来事から始まりました
今回の目的はなるべく軽くしたい。
なるべく熱がこもりにくくしたい。
あとシワをなるべく早く回復させたい。
こんなコンセプトで考えていました。
実は昨年までいついかなる時もジャケットを着用していました。
仕立屋さんとしては当然だと思っていたのです。
ところが!
お恥ずかしながら、軽い熱中症になってしまうという事態に陥りまして・・・
無理してはいけないという結論に至りました。
もうポーカーフェイスでやせ我慢を貫けるほど若くないということで(苦笑)
ただ、仕立屋さんのボクとしてはシャツ一枚でどこにでもお出かけは出来ないのです。
営業支援スーツで結果を出しましょうというコンサルティングをしながら作成している側の人としてはジャケットはやっぱり必須なのです。
ということで、今年はこの盛夏でも着用したいからという再設計をしたジャケットが完成したというわけです。
無論シルエットはターナースペシャルカットにて作成しました。
まずはこんな感じの完成姿を!
基本はなで肩で前肩のボクがボクの為に作ったターナースペシャルカットなので着心地は最高です。
そしてぱっと見では結構カッチリ感があるように見えるようにしています。
しかしながら今回は盛夏にも着用出来るように考えて作成しています。
- 今回はパットも無ければ芯地も無い仕様
どうせなら風を感じるようにしたいがコンセプトです。
肩パットを入れないのは今まで通りですが、今回は胸元に入れている芯地まで取り去ってしまう作りにしています。
ということでジャケットを着用時に暑いと認識してしまう熱のこもりを大幅に減少させています。
特に熱がこもりやすい肩から胸回りは格段に放熱性が上がりましたから、盛夏に着用が十分に出来るはずです。
ただし、単に何でも省けばいいというものではないです。
もっとクタクタする方法もありますが、それだとだらしなくなってしまいます。
また、ただのカジュアル屋さんにあるようなジャケットと変わらなくなってしまいますのでそんなことはしていません。
そして大事なのが耐久堅牢度です。
芯地というのは劣化の進行を遅らせて、型崩れを防ぎ長持ちさせる意味があります。
それを取り外すということは、当然雑な扱いをすればすぐに傷みヨレヨレになります。
それをなるべく長持ちするようにも考えました。
せっかくのオーダージャケットですからね。
いつまでも着用していたいですよね。
- ベストは無理にオススメしません
あくまでも熱を逃がして快適にがコンセプトですから、無理してベストまでマネしなくても大丈夫です。
でも、あったほうがカッコイイでしょう?
ですからベストはお好みでどうぞ!
夏季でもベストはある意味「漢」と言えるでしょう。
- どんな素材をチョイスするかで表情は結構変わります
今回ボクが選択したのはこの手の素材で多いコットンではなくウール素材です。
実はコットンという素材は夏場は暑いものがある。
このコットンという素材は水分を繊維の奥まで吸収して溜め込むという特徴があり、一度吸い込むと乾かない。
すると熱が逃げない、または体を冷やしてしまうということが起こりやすいのですね。
ウールと言うのは繊維の特性上水分を常にその表面のウロコで吸湿と放湿を繰り返してコントロールしているハイテク繊維なのです。
つまり、夏はウールのほうが涼しいのですよ。
むろん一概にはいえないですけどね。
夏場にジャケットを着用すること自体が嫌がられる場所も多くなってきました。
むしろそのほうが多いかもしれません。
しかしながら、一枚あると安心することはないでしょうか?
ジャケットというのは自分自身の心や尊厳を守り、自信やを与えてくれる魔法を持っています。
常に着用する必要はありませんが、思わず手に取って着用したくなってしまうジャケット、一枚あるときっと幸せなことが起こるでしょう。
そんなジャケットいかがですか?
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