ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています
柄物のスーツを今年は試してみませんか?
もっとも営業支援スーツ的にイケる人向けではありますけれど。
柄物と言っても物凄く大きく分けると二つに分類出来ます。
ストライプ柄とチェック柄ですね。
ここから細分化し始めると終わらなくなりますから、今回は割愛します。
そして、今現在どのような柄が現実的に動いているのかというと・・・
ストライプ柄・・・
ではなくて、チェック柄が圧倒的に動いているのですね。
これはココアッソのことではなくて、業界全体の流れなのです。
実際にお付き合いをしている生地屋さんと定期的に打ち合わせをしていると頻繁にこの話になるということです。
では、チェック柄を初めて選ぶなら何がいい?
そこで、チェック柄を選ぶなら今はグレンチェックがオススメですよというお話です。
- グレンチェックってそもそも何だ?
英国のグレンチェックという柄があります。
正式にはグレナカートチェックと言います。
少しだけウンチクになるネタを書いておきましょうか。
このグレナカートチェックは元々はスコットランドの昔映画で流行ったハイランダーの住む地方の柄なのですね。
グレンとは昔スコットランド地方の昔の言語であるゲール語で谷を意味します。
さらにアーカートというグレートグレンという渓谷の地区で織り上げられたのが初めとされていて、グレン+アーカートでグレナカートと呼び、それが簡略化した日本語としてグレンチェックとなっているわけです。
さらに日本では英国、またはイギリスと表現されますが、正式にはグレートブリテン王国(英国連合)のことですからね。
イングランド王国とちゃいますよ。
イングランド王国とスコットランド王国及び北アイルランドの連合である英国連合なんだけど、日本では英国と略されている地方の柄ですねん。
ややこしいけど、本場の人に怒られるから間違えないときや。
何語かようわからんようになったわ。
話を戻しましょう。
このグレンチェックは歴史的には14世紀ごろには存在していたようですから、イングランドとスコットランドの歴史はこの際い置ておいて、伝統はありますよね。
さらにチェック柄をもう少し大きくするとプレイドと表記しますが、このグレナカートプレイドをかつてウインザー公(20世紀の人ですよ)が好んでいたことから、英国(イングランド)の紳士の柄として日本では定着しているはずです。
こと日本においては、おそらく老若男女問わずこの柄のことをグレンチェックと認識出来るでしょう。
名前を知らなくてもこの柄が英国(あのあたりの国としてね)だと分かるでしょう。
それだけ知名度があるのですから素直にそれに乗っかるのもありだということなんですよ。
すでに何度かお伝えしていますが、スーツを取り巻く流れとしては、チャラいよりもキチンとしよう的な方向に向かっています。
その流れの一つとして、イタリア的なあの印象よりも、もう少しキッチリするスタイルが好まれる傾向にあります。
その流れを汲みつつ柄物を取り入れるとなると?
長々と遠回しに説明してきましたが分かりましたでしょうか?
- まとめましょう!
ということで、初めての柄物→ストライプ柄よりもチェック柄が動いている→グレンチェックがいい
その理由は↑で!
何もチェック柄はこれだけではありませんが、ハズレを引くことにはなりませんから安心してください。
今年スーツを新調される予定がありましたら、検討してみて下さいね!
無論、この柄一つとってみても色々なバージョンがありますから、一度スタジオでご確認ください。
また遠慮なく相談してくださいね!
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