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バンチブックの作成風景 -スキャバルが世界で最初に作り上げた仕組みなのです-

ターナー(土方)です。

ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。

通常ボクのオーダーメイドのご注文方法はバンチブックという生地見本帳からお選び頂いております。

生地の買い付けなどは行っておらず、都度都度ご注文を頂いてから発注をかける方法です。

理由は簡単で、リスクをとって買い付けるとそれを売らなければならず、その人にとって必要ではない生地をオススメせざるを得なくなってしまうこと。

あらゆる意味で在庫を抱えるようなことは出来ないのです。

まとめてドカンと買い付ければいくらか安く手に入りますけど、それよりも少しコストはかかりますがこの世に存在して、ボクが手に入る全部の生地から選ぶ方が正解だと思っています。

それがバンチブックという生地見本帳なのです。

 

  • 今この世にあるこの見本帳はスキャバルから始まりました

この生地見本帳という仕組みを世界で初めて作り上げたのが、ボクがもっとも信頼しているスキャバルという会社なんですね。

スキャバルと言う会社は、毛織物メーカー(ミル)ではなく、商社(マーチャント)という業態になります。

日本では馴染がまったくないですが、欧州では当たり前の自前で発注をかけて販売する総合アパレル商社というのが存在します。

その中の一つがスキャバルというわけです。

そもそも本社はベルギーにありますからね。

イタリアでもイギリスでもないのです。

もっともスキャバルの名を冠した生地はイギリス、イタリアなどで傘下の織元で織り上げられているのです。

だからこそそのコレクションは膨大な数にのぼり、他ではちょっとあり得ない位の種類を常にベルギー本社にストックしてくれているのです。

そしてボクのような仕立屋さんにカット販売をしてくれているのですね。

その為の仕組みがこのバンチブックという生地見本帳なのです。

 

今回その作成風景の画像を頂きましたので、どんなふうに作成しているのかご覧いただきましょうか。

このバンチブックという仕組みは一般化していて、ほとんどの商社、毛織物メーカーで作成していますが、もう一度申し上げますがこのスキャバルが最初なんですね。

そして、その哲学は妥協がないのですべて自社で手作りで作っているのです。

他のほとんどの企業は外注で作成しているということ。

ココは常に専門のスタッフが10数名いて、一つ一つをシッカリと作ってくれています。

そしてそれがボクの手元にあるバンチコレクションとなるのです。

そしてボクはコレによって仕事がなりたっているというわけです。

本当に素晴らしいし、ありがたいし、すごい手間かかっている仕組みを維持してくれていることに感謝しかありません。

これはごく一部です。本当に沢山のバンチコレクションが存在します。

以前もちょっと紹介しましたけど、動画もありますからよかったらご覧になってみてくださいね!

全編英語で約3分位です。

こうやってボクの手元にあるバンチブックで発注するとベルギーから届くという実にすごいことをやっているのです。

ロマンありますよね!

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「私の役割は、オーダースーツによって自信をつけていただき、成績をあげていただくこと」 をミッションに掲げ2014年11月創業する。 独自の採寸には定評があり、また圧倒的な提案力でその人の魅力を最大限に引き出すことに全力で取り組んでいる。 土方が生み出すスーツは、スペックやブランド至上主義のオーダー業界とは一線を引く、「体験」を売る独自の手法をとる。 オーダーをすることの工程そのものを楽しむことから始まり、完成してからも楽しめるのが特徴。 ココアッソは手間のかかるオーダー屋です。そのかわりに、あなたの気分がよくなる、あなたの成績がよくなる、あなたの評価がよくなる、そんな一着を仕立てる。を口癖にしている。

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