土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
ジャージ素材を使った快適ジャケット
以前より存在はしていましたが、オーダーメイドの世界ではその性質上浸透どころかほとんどのテーラーでは懐疑的に扱われてきたジャージ素材ですが、今ではひとつのジャンルとして確立してきました。
少し前に発生したコロナ禍によって働き方そのものが変化したのが大きなきっかけになったのは言うまでもありません。
そもそもジャージとは何か?
通常オーダーメイドで扱われている生地はテキスタイルと言います。
これは織物です。
織機で経糸をセットし、緯糸を這われて少しづつ生地にしていきます。
ジャージとはニットになります。
これは編物です。
ものすごくばっくり解釈すればセーターに使われているのと同じ原理の生地になります。
つまり出発点が全く異なる服地なのです。
そして編物ですから、既存の織物に存在していたストレッチ系生地とは比べ物にならないほどののびのび特性があるがゆえに精密に仕上げることが求められてきたオーダーメイドとは相性があまり良くなかったのですね。
既製服の世界ではもはや当たり前に採用されてきたジャージですが、それは誤差の範囲の甘さが許容されてきたことと、そもそもの製造ラインといいますか、工場が違うからなんですね。
ブルゾン系の工場とスーツを製造する工場は全然違うからですね。
ましてオーダーメイドを扱う工房ともなると精密さこそが全てですからその工程上ジャージは無理だったのです。
というのが過去の話。
時が移れば時代も変わり、現代はそのジャージもオーダーメイドで扱うことが当たり前になりました。
もちろんどこのオーダー店でも可能というわけではなく、そのジャージだからこその作成上の誤差を許容するところだけがこののびのびの快適性を活かしたものづくりをしていますね。
もちろんココアッソもその一つであります。
自慢じゃないですが、このジャージが流行るずっと前から試行錯誤して作成してまして、火付け役になっているんじゃないでしょうか。
ということで、前置きが相変わらず長いですが、そんなジャージ素材のジャケットが快適ですよというご紹介。
ジャージ素材ならではの伸びる感覚はそれまでのテキスタイルでのストレッチ性とはまったく次元の違う快適さを発揮します。
着用時におけるつっかり感はまったくありません。
まさにノンストレスなジャケットに仕上がります。
柄もモノによりますが、織り柄ではなくプリントによる柄出しになりますので、ビジネス感だけでなく様々な表情の生地から選ぶことが可能という楽しさもあります。
実際にボクも作成しているからこそわかるこのゴキゲンな着用感。
ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?
まずはスタジオでじっくりとその生地に触れてお確かめくださいね!
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