ターナー(土方)です。
ボクのニックネームは、
「ターナー」です。
これからの人生ずっとターナーと名乗っていきます。
まさかの映画化されていたなんて・・・
しかも、タイムリーに今!!
今まさに上映されているなんて!!
もう、偶然なんてものはないですね。
すべて必然です。
言い切っちゃいますよ。
時間作って観てきたわけであります。
ターナーって誰だよ!?
って人には、コチラ↓
簡単に言えば、
イギリス史上最高の天才画家と評価されているのが、
ターナーってことです。
この映画は、
ドラステックなストーリー性もなければ、
派手なアクション、CGも何もないです。
莫大な製作費をかけて作られた映画でもないです。
ハッキリいって、
ターナーの絵を直に見たことのある人にしか、伝わらないでしょう。
本物のあの絵を見たとき、痺れて動けなくなってしまった、
息をするのも忘れてしまったあの感覚。
おそらく、ターナーの絵を見たとき、ボクと同じような体験したことがある人はいるはず。
一発でターナーの虜になってしまった人。
そんな人向けの映画。
ターナーって知ってるよ、
その人誰?有名?
くらいの人にはなんだかさっぱり伝わらないんじゃないかな。
面白いとか、面白くないとかの判断をする映画じゃないですから。
そんなターナーマニアの為の映画でした。
監督はマイク・リーと言う人。
この作品を通じで、ボクはこの監督の表現したいことを見て思いました。
この作品はターナーへのオマージュであること。
ターナーに忠実であること。
すべてのプロットにおいて、ターナーが実際に見ていたであろうその景色、色彩、その一瞬の出来事をすごく丁寧に映像化しています。
すごくキレイで切ない映像美に溢れている。
それだけで満足する人もいるでしょう。
随所にターナーの作品を意識したあの景色は、知っている人ならなおさら感慨深いものがあるでしょうね。
でも、ボクがこの映画で一番思ったことは、
この映画のプロモーションでも使われている、
「イギリス絵画史上最高の画家、ジョセフ・マロウド・ウィリアム・ターナー」
って言葉に対するアンチテーゼのように感じました。
年月が経てばたつほど、ターナーの評価は高まり、崇高な存在になっていくと思います。
でも、このマイク・リー監督は、
「人間であるターナー」
を描いています。
普通の人間として。
その一人の人間の半生を切ない映像で描いている。
舞台はちょうどイタリア旅行から帰ってきたあたりからスタートですかね。
ターナーにとってターニングポイントになった時から始まります。
彼は今でこそ、すばらしい名声を得ていますが、
生前はそんなことを考えていなかったんじゃないでしょうか。
むしろ一人の男として、そして階級社会であるイギリスにおいて労働者階級から成功納めたにも関わらず、
泥臭く、彼の言葉遣いも訛りが強く(ほとんど聞き取れない)、本能が赴くがままに生きていた。
そして、老いていくという晩年。
決して華々しく人生をまっとうするというのとは違う、
天才とかではなく、リアルな人間臭さを感じました。
主演のティモシー・スポールという俳優。
まさにハマリ役だったと思います。
素晴らしかった。
ノラム城 日の出を描いているシーン、目頭が熱くなりました。
この映画、けっしてメジャーな映画じゃないです。
描いているのは絵が好きな人でないと理解できないであろう人物を忠実に再現している映画。
万人向きではありません。
ボクがターナーと名乗っているから、気づいたって人がいるくらいだと思います。
ボクがこうして騒がなければ、知らないままに上映も終わっていることでしょう。
ボク自身も、大切な友人であり仲間から教えてもらったくらいですから(ボクはあんまり映画みないので・・・)
その人も、ボクがいなかったらスルーしてたのは間違いない。
ということで、
ここまで見てくれた人は、もう観に行くの確定ですね!
評価は分かれると思いますが、
ド派手なハリウッド映画にはない、切ない映像美を感じたい人にオススメです。
星5つ
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