土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
オーダースーツを作成するにあたり、ボクがとても大事にしていることがあります。
居心地の良い空間であること
オーダースーツは身近なもので、しかもハレの日に使うとっておきではなくて、日常のワードローブにしてもらうことがボクの提唱する営業支援スーツです。
ガチガチのフル武装状態でアレコレと指図されながら、意見も言えず、こんなものかという一着を高いお金を払って手に入れる行為はボクは好きじゃない。
格式が高いことそのものは良いことではなりますが、それが優先順位のトップにくることによって必ずしも絶対条件ではないのではないかというのがボクの考えです。
むしろ居心地の良い空間のほうが大切です。
真に使えるスーツはリラックスした状態でこそ見つけられるはずです。
柔軟に今までの価値観には無かった新しい提案をさせていただくにあたり、まずはカチコチになっている脳ミソをほぐしてもらうことに注力を置いています。
オーダースーツとはあくまでも双方向でやり取りをしながら作り上げていくものです。
デザインやシルエットの押し付けになってしまいますからね。
だから出来上がってきたらなんだかモッサイ一着になったとか、やたら着丈が短いとかという、そんな相談が実は多いという。
リラックスしていただくためには居心地の良い空間が大事ですよね。
緊張をほぐして、ホッと出来る方がいい。
これは恵比寿のスタジオでもご訪問先でも同じです。
その空間を居心地の良い場にすることができるかどうか。
それがボクのお仕事であり役目ということですね。
仕立屋はただ生地を選んで形を決めて、パターンオーダー工場にただ発注して終わり。
ではないんですよ。
世の中のほとんどがその仕組みになっていますけれども。
それじゃ既製服の受注生産と変わりません。
真に必要なオーダースーツはただ今までの価値観の延長線上にあるわけではなく、まったく別のところにあります。
それを見つけるための空間作り。
別にそんなにドヤ顔で力説することではないんですけどね。
せっかくですから、そのオーダースーツが仕上がる過程も楽しんでもらいたい。
それがベストな一着になるんじゃないかなと。
もちろん、時代が時代ですから蜜を避けた正しいソーシャルディスタンスをはじめ防疫に注意しながらなのは言うまでもありません。
どんな場所も居心地の良い空間にする仕立屋でございます
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