土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
先日のブルックスブラザーズが破産申請を出したという報道がありましたね。
アメリカでもっとも歴史あるアパレル企業の一つです。
創業200年以上もある伝統と歴史のある企業です。
だってアメリカという国が独立宣言したのが1776年ですから、もうアメリカそのものといっても良いくらいのレジェンドですよね。
それでも今回こうなってしまった。
正確な情報はありませんのであくまでも客観的な話になりますが、コロナは確かに影響はあるはずですが、それが根本的な原因ではないはず。
そもそも立ちいかないほどに業績がひっ迫していたんじゃないですかね。
オーナーはイタリアの大富豪ですが、それだったら出血を早めに止める為に英断したんじゃないでしょうか。
そう、レジェンドだろうが伝説だろうが、それだけじゃやっていけないのがアパレルなんでしょう。
それが価値とは限らない。
むしろ足かせになってしまうのかもしれません。
アメリカントラディショナルという文化を創造した偉大な企業ですが、現代においてはそれがイニシアチブを取れるわけではないということですね。
だってスーツを着ないんですからね。
世界中でトラディショナルなスーツのスタイリングのニーズは減っていますから。
ジェフ・ベソスやイーロン・マスクだってカッチリスーツを着ているイメージ無いでしょ。
それなのにずっと昔のままのスタイリング、それも自分が作り出したがゆえにそれに縛られてこだわり過ぎてしまうと見えなくなってしまうのでしょうか。
もし時代を読み、アレキサンダー・マックイーンのような型破りなデザイナーを起用していたら・・・
そんなことは無かったわけで、今があるんですけどね。
今でも日本でも根強いファンが存在するレジェンドブランドです。
日本ではいつまで持つか分かりませんが、風呂敷を大きく広げるよりもコンパクトにそのファンにその物語を感じさせてくれるアイテムを作り続けて欲しいかなって思います。
では、ボクはどうなのか?
一介の仕立屋としてどう時代を読むのか?
ボクが考えるファッションとは文化だと思っています。
文化とは定点として留まることがないというのが考えです。
常に動き続ける文化であるからこそ、その流れを感じ適応していく。
ボクの芯となる部分は揺るがないですが、ふり幅は大きく動かせるように頭でっかちにならないようにしていく。
その上でメインカルチャーになびき凡庸な存在になることなく、その隣にあるサブカルチャーな存在でいたいと思っています。
ファッションに携わる者は誰でもひねくれているやつが多いんですが、ボクもそうだってことで(苦笑)
レジェンドにはなりませんが、名前はレコードされるようになるべく精進致します!
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