ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
やっぱりこの仕事をしてきて一番楽しいのはお納めさせていただいた時の笑顔でしょうか。
ほっとすると同時に嬉しい瞬間です。
この仕事して本当に良かったと思える最高のひと時ですね。
この気持ちはいつになっても変わりませんし、これからも変わらないでしょう。
ボクは改めて正統派の仕立屋でありたいと最近特に思うようになりました。
おかげさまで、様々な場所で色々な形でプロのフィッター(採寸する人のこと)として、仕立屋として活動するようになりました。
ボクもプロとしての経験を余すことなく注ぎ込んでいるわけですが、世の中本当に広く、自分の20年のキャリアだけではうかがい知る由もなかった新しい価値観を発見しています。
アパレルの世界は本当に深淵なる世界なのですね。
ボクとはまったく違う価値観と遭遇するにあたり、拒絶するだけなら簡単なのです。
自分の今ある価値観が最高だと認識することで他を排除する思考停止状態が一番楽ですからね。
それだと古い時代に取り残され、武勇伝を語るだけのオジサマと変わりませんよね。
そうはなりたくないので、その異文化ともいうべき未知なる価値観も受け止めるようにしています。
どうしてその文化が生まれたのか、どういう領域なのか、誰に受け入れられているのか?
知れば知るほどに奥が深く、勉強になるのです。
そして、それを自分にどう落とし込めるのか?を模索するわけです。
それは今まで培ってきたボクが自信を持っている価値観とは違う方向に向かう時もありますし、上書きする可能性も秘めています。
アパレルは時代を表現する文化そのものですから、常に新しい価値観を想像することはとても重要だと認識しています。
そして、オーダースーツでもそれは言えることなんだと思うわけです。
そして改めて、ボクは今の時代を生きる正統派の仕立屋でありたいと再認識するのです。
この正統派というのは、過去の栄光にしがみつくだけで進歩を止めてしまうことではなくて、またメインカルチャーを無視したただのアバンギャルドでもなく、時代の本物でありたいということ。
この本物とはゴールではなく、常に道であると思います。
常に流れているのです。
そしてボクはあくまでもそのど真ん中になるような価値観を自ら創造しつづけようという意思の表れだと思ってください。
一から作成するオーダーメイドとはそれが可能になるのです。
ここ最近の出来事で考えているのは概ねそんなことです。


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