ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
街ではもうジャケット無しのシャツだけスタイルの人がかなり増えてきました。
くだけ過ぎたカジュアルというかもうはや普段着的な人は少なくなり、再びマナードスタイルに戻りつつあるような兆しを感じます。
もっとも、まだまだ上着を脱いだだけの人も多いのも事実。
そこで、今の時代にあった基本のエリ型から、ノータイスタイルに合わせた評価が上がるエリをご紹介します。
今回は、衿の開き具合から違いを比べてみましょうか。
- セミワイド
ネクタイをすることを前提にするなら、このくらいのエリの開き具合がちょうどいいです。
シャツ単体では、バランスが取れませんから、ジャケットのシルエット、デザインの相性を見ながら選ぶ必要があります。
ただ大きなくくりで考えれば、今の時代のスーツで合せるのであれば、外れることはないでしょう。
フォーマル的な要素を含む時はもう少し開き具合を狭くしておいたほうがいいですね。
- ワイド←オススメ
ネクタイをするのであれば、結び目を少し大きくするのがキレイになる、万能なエリの開き具合です。
ビジネスに使うであろうシュチュエーションをほぼカバー出来ます。
スーツのエリが極端に細い、ナロー系のスーツとは合せないほうがいいですが、それ以外にはほぼハマります。
ネクタイをするって前提なら、コレが一番いいでしょう。
ネクタイ外して、ノータイもまあまあ許せるキレイなシルエットになります。
その場合は、台襟にしっかりとコシのある素材を使い、サイズ感もちゃんと合わせる必要がありますよ。
キチンとサイズ感のあるワイドカラーのノータイは結構セクシーな雰囲気を醸し出すのです。
カッタウェイ←超オススメ!
今、ココアッソでもっとも人気があるのが、このカッタウェイです。
大きく開いたエリが特徴です。
これがノータイスタイルで今現在のスタンダードになっていると言って間違いないです。
ココアッソだけでなく、業界がそうなっているといっていいです。
どこ行ってもカッタウェイが置いているはずです。
それだけ認知されたエリ型だと思っておいて下さい。
そして、ネクタイとの相性はそんなに悪くないです。
ネクタイスタイルもいい感じに決まります。
必要なのは、ネクタイの太さ、ジャケットのエリのバランスだけ。
そのバランスさえまとめてあれば大丈夫です。
迷ったら、カッタウェイと覚えておきましょう!
ボタンダウン
ご存知の通りの定番です。
知っていましたか?
このボタンダウンにネクタイはNGなんですよ!
カジュアルにネクタイを付けるならOKですが、大事なビジネスの場においては不可だと覚えておいてくださいね!
逆に、ノータイであれば問題ないでしょう。
ただ、余りにも誰もがボタンダウンになってしまい、年中ボタンダウンと言う人もいる状況です。
そろそろ次のステージに行きたいのであれば、エリ型は変化させてもいいですね。
ボタンダウンはそれだけ認知されている安定したエリ型です。
ポイントは、エリのボタンの数です。
デュエ、トレボットーニといって、エリのボタンが2つ3つ付いていて、エリ越しが高いタイプ、またエリに別布を張り合わせた切り返しのデザイン等はやや今の時代から遠ざかっている傾向にあります。
ですから、シンプルなボタンダウンがオススメですよ!
ハーフワンピース←オススメ
100%ネクタイをしない人向けなのが、このワンピースのエリ型です。
もうネクタイしませんって人には超人気です。
画像を見てもらえばわかりますが、エリ裏の切り替え部分がフロントの前立てと一体となっている、ワンピース構造になっています。
効能としては、ボタンを外してもクタり難いです。
第二ボタンを外してもヨレっとした感じになり難いのがポイントです。
用途としては、キチッとしたビジネスシーンより、ジャケパンが基本スタイルになっている環境にピッタリ合います。
- まとめ
エリ型自体は沢山ありますが、ジャケットもネクタイもしないことを考えれば、あまり奇抜なデザインにしないほうがいいでしょう。
むしろ時代はシンプルな方向に流れているように思います。
ですから、デザインに凝るよりも、キチンとしたサイズ感、清潔感からくる色気を意識して選んでみてくださいね!
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