土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
夏でも着用出来るウールリネン素材を使ったダブルブレストジャケット
夏季シーズンに適応したジャケット生地の一つにウールとリネンの混紡素材があります。
双方の良さを上手に引き出したオススメ生地になります。
その生地を使ってジャケットを仕上げたイメージ画像をご紹介します。
ウールというのは世界でももっとも有名な獣毛繊維ですね。
クリンプ(縮れ)があって適度なストレッチ性があり、スケイル(うろこ)またあキューティクルがあって放熱放湿性があって、シワの回復力もあるという最強の素材です。
とてもよいのですが、そこにリネン(麻)素材を組み合わせるとさらに素晴らしい生地になります。
リネンとは人類がもっとも古くから利用してきた植物繊維です。
涼感があり、触れているだけでも気持ちの良い素材です。
そのウールとリネンをどのように組み合わせるかによって風合いの特色もかなり違ってきます。
その組み合わせの中でもとてもバランスの良さが際立つのがハリソンズのインディゴというコレクションです。
目付230gと非常に軽い生地でありながら綾織で仕上げています。
リネン混なのにそれが分からないほどにソフトな風合でチクチク感とは無縁の着心地になります。
見た目はウールではできないネップ感、杢感がとてもいい表情を出してくれています。
デメリットが一つもない生地です。
メリットしかない生地はそうそう見つかりません。
そのインディゴを使うとダブルブレストもいい感じに決まります。
現代のダブルは肩はややコンパクトにしつつも全体のシルエットは少しゆとりを持たせるようにするのがオススメです。
ビタビタになしない。
ボタンを締めていても座れるくらいの大きさ感とでもいいましょうか。
元々の生地の柔らかさ、滑らかさも加わり着用時には重さを全く感じない仕上がりになります。
夏季シーズンに着用する機会にも快適に過ごすことが出来るでしょう。
ダブルブレストというとボタンを締めて暑苦しいのでは?と思わるかもしれませんが、まったくそんなことはなく締めていることそのものを忘れてしまうくらいに違和感はありません。
そろそろダブルジャケットかなとお考えでしたら、今がその時でしょう!
オーダーメイドですからどのような生地をチョイスしどのようなジャケットにするのかは自由です。
その選択肢の一つとしてダブルブレストは流行りどころということではありませんが、結構オススメです。
そしてその時にチョイスする生地としてはウールリネン素材はぜひ検討してみてはどうでしょうか。
選んでよかった、そう感じていただけるかと。
生地見本帳はスタジオにありますので、ぜひ一度触れてみて下さいね!


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