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オーダースーツの生地選びは英国産かイタリア産か

土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。

ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。

オーダースーツの醍醐味である生地選び。

楽しくもあり、悩ましくもある。

このひと時がとても楽しいのです。

とはいえずっと迷っているわけにもいきませんので、最終的に決断をする必要があります。

生地を選ばないと先に進めないですからね。

今日はその生地選びにおいて産地をどうするかのお話。

 

  • 世界三大産地

スーツ生地の産地は大きく分けるとほぼ3つの国に絞られます。

日本

英国

イタリア

他の国もありますが、基本はこの三か国で織り上げられたものが圧倒的多いです。

そして今回はタイトルの通り二大巨頭となるのが英国とイタリアのどちらを選ぶべきか。

果たしてどちらがいいのでしょうか?

そんなに違うのでしょうか?

結論から言えば・・・

優劣は存在しない

です。

これだけ技術も情報が発達した現代ではまず不良品や粗悪品は存在しません。

どれだけ量産化が進んでも品質はキチンと確保されています。

ですからその質そのものに差はまったくありません。

ではどこに差があるのか?

近年は色柄のセンスも画一化されてきています。

少し前までは英国はオーセンティックな色柄物が多くて、イタリアは陽気で派手目なものが多い。

そんな印象を持っている方も多いことでしょう。

最近の英国産生地も随分センスのある色柄が多くなりましたので、一見するとイタリア産と区別はつきにくいでしょう。

もちろんイタリア産にも正統派の生地がありますから、プロでもぱっと見は区別がつきにくくなっています。

あとはどこに差があるのか?

しいてあげるとするならば、使う糸が違う場合が多い。

もう少し分かりやすく表現すると、ハリコシ感を表すために撚糸(撚りをかけた糸)を使って織り上げる英国産とふんわり感を表すために甘撚りの糸を使うイタリア産という感じです。

原毛の産地はそのほとんどがオーストラリアやニュージーランド産でこれは同じです。

その原毛をどのような糸にするかで変わってきます。

糸の細さも同じ、あとはその撚りをかけ具合で生地に仕上がった時の風合いに差が出てきます。

経糸と緯糸の使い方も昔は英国はどちらも双糸使い、イタリアは緯糸単糸にしているということもありましたが、最近はどちらの国もそれにこだわってはいないようです。

英国でも緯糸単糸にしている生地もあれば、イタリアでも経糸も緯糸も双糸にしている生地もあるのです。

まとまらない話ではありますが、近年の品質の均一化は国を跨いで進んでいます。

ですから産地である国にこだわらず、単純に自分の好みにフィットするかどうか、目的にマッチするかどうかで決めてもらってなんら問題はないでしょう。

ボクはお話を伺いながら、産地ではなく、どうしたらベストな一着になるのかからお選びしています。

末永く愛用していただく一着になるのですから、最適な選択をしようとすると産地から選ぶという選択肢はあまり重要ではなくなってきていますね。

となると・・・

結局迷うだけじゃないか・・・

それすらもオーダーの魅力として楽しんでくださいね!

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「私の役割は、オーダースーツによって自信をつけていただき、成績をあげていただくこと」 をミッションに掲げ2014年11月創業する。 独自の採寸には定評があり、また圧倒的な提案力でその人の魅力を最大限に引き出すことに全力で取り組んでいる。 土方が生み出すスーツは、スペックやブランド至上主義のオーダー業界とは一線を引く、「体験」を売る独自の手法をとる。 オーダーをすることの工程そのものを楽しむことから始まり、完成してからも楽しめるのが特徴。 ココアッソは手間のかかるオーダー屋です。そのかわりに、あなたの気分がよくなる、あなたの成績がよくなる、あなたの評価がよくなる、そんな一着を仕立てる。を口癖にしている。

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